12歳と46歳のリーダー達の選択

ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
コーアクティブ・コーチングのコースや
企業内でのトレーニングプログラムの
トレーナーを担当しています。

トレーナーとして場に立つ時、
コーチとして人に向き合う時、
いつも見えているイメージがあります。

静かな水面に一滴の水滴が
ぽとり、と落ちたところから、
幾重にも波紋が広がってゆく。

それぞれの水滴が創り出す波紋が
そこかしこで起こっていて、
その波紋同士がまた出会い、
次なる波紋を起こしてゆく。

そんなビジョンです。

このイメージが象徴しているメッセージは何か?

今、ウエイクアップの全メンバーで
ウエイクアップの新たなパーパスを創る
取り組みをしています。

そのための対話の場に参加した際に
私の中から言葉として出てきたのは、

「一人の“人”が創り出す影響がある」
「全ての人がリーダーだと信じている」

という言葉でした。

これは、私が信じていることでもあり、
長くコーチとして人に関わり続ける中で、
たくさんの人たちから
教えてもらってきたことです。

先日あるクライアントさんから伺った
エピソードは、まさにその真実を
まざまざと私に教えてくれました。
許可をいただいたので、こちらでシェアを
させてください。
(コーチ人生で一番長く伴走させて
いただいている方で、共に歩み続け、
14年目になります)

小学6年生の息子さんの
今後の進路の選択について。

それは、この数ヶ月、コーチングの中で
度々出てきたテーマでもありました。

旦那様が海外在住で、奥様が日本で
ワンオペで3人の育児をされている5人家族。

息子さんが中学受験を志望している
けれど、模試の結果、今の学力のままでは
志望する中学校への合格が
とても難しいだろうことがわかったこと。

放課後や週末の全部を使って
頑張ってきた野球を、
最後まで頑張りたいこと。

志望校に通うとなると、旦那様が海外在住な中、
ご実家の近くに住み、ご両親のサポートを
借りながらやりくりしている奥様が
遠く離れた新たな場所へ
住まいを移すことになり、多くの変化と
チャレンジが想定されること。

ご兄弟の学校や友人関係を閉じて、
新たな環境を作ってゆく必要が出てくること。

ご両親の中でもさまざまな思いや葛藤が
あることが伝わってきていました。

そんな中で、お子さんに、
受験にチャレンジするかどうかの
意思決定を委ねたとのこと。

そして、5日間考え抜いた結果、
お子さんが、受験にチャレンジすることを
自ら決めたそうです。

「ともすると、自分達が結論を出したり、
どこかに導きたくなるのを傍に置いて、
彼が自分で選ぶことを信じて見守りました」

「それは、ずっと自分がコーチングの中で
経験し続けてきた関わりでもあって」

「コーチングを受け続けていることは、
子どもへの関わりに、確実に影響しています」

「今回のことで、奥さんの気持ちや
スタンスも明らかに変わったようです」

「今、家族みんなが同じベクトルを
向いている実感があります」

「コロナで長く日本に帰国できなかった時、
コーチングの見よう見まねで、月に1度、
息子とオンラインでテーマを設けて
いろんな対話をしてきました。
その時間が、彼との信頼関係を
さらに創ってくれたように感じます」

「ここまで、彼が、彼の人生において
最良の選択をすることを、
優先順位の一番においてきました。
それを、これからも大事にしていきたいです」

全ての人がリーダーであり、
一人の人が創り出してゆく影響がある。

それは、個人を超えて、
様々な影響を創り出してゆく。

一番身近な家族という関係性の中で。

複数の人が共に力を合わせて目的に向かう、
組織という関係性の中で。

それら個人が織りなす、複雑で多様な社会の中で。

一人一人がリーダーとしてあり、
共に作用しあうことで、今ここから未来を創る。

人が創り出すそんな未来を、
心から応援しています。

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