一部は全体を表し、全体は一部を表す

こんにちは、
組織変容コーチの川添香です。

先日久しぶりに友人と食事をしました。
美味しいワインとともにいただいたのは
ブロッコリーのアンチョビ炒め。
一株丸ごと使った料理とのことで、
野菜といえなかなかボリュームのある
一品でした。
そんなブロッコリーをいただきながら
ふと浮かんだのは「フラクタル」理論。

フラクタルとは、部分と全体とが同じ形
となる自己相似性を示す図形のこと。
ブロッコリーもひと株とそれを構成する
ひと房ひと房をよく見ると、同じ形を
しています。
他にも、植物の葉脈と枝や
入り組んだ海岸線、原子と宇宙など
枚挙にいとまがありません。

このフラクタルですが、実は組織にも
応用されます。

アメリカの教育学士であり
経営コンサルタントでもある
マーガレット・ウィートリーは著書
「リーダーシップとニューサイエンス」
の中で次のように述べています。

あらゆる組織は本質的にフラクタルだ。
どこにでもはっきり現れている
自己相似性のパターンが存在しない組織
というのは思いつかない。
工場部門の従業員と会おうが、
経営幹部と会おうが変わらない。
ある組織の人たちが示す
似通ったふるまいに得体のしれないものを
感じることは少なくない。
閉鎖的かオープンか、人の悪口ばかり
言っているか思いやりがあるか、など
繰り返される傾向が見つかる場合が
あるのだ

フラクタルは、一部は全体を表し、
全体は一部を表すなどともいわれます。

ウィートリーは、この文章の後に

こうしたふるまいの反復パターンは、
いわゆる組織の文化といわれているものだ

とつなげています。

さらに、

客として、店員が自分をどう扱うかを
見れば、その店員が上司にどう扱われて
いるのかがわかる

とも。

この傾向はコーチとしての私の経験でも
感じます。システムコーチング®の
準備としてのインタビューの中でも、
またエグゼクティブコーチングの様々な
階層のクライアントのテーマにも
同じ内容が浮上してきます。

システムコーチング®では、
「システムの輪」という考え方があります。
「自然・地球」という輪の中に
「世界」の輪があり、さらに
「日本・国家」さらに
「地域コミュニティ」、「チーム・組織」
「パートナー・家族」と続き、最小単位は
「(個人である)私」です。
(CRR Global Japan HPより)

これもフラクタルと考えると
個人である「私」の反復パターンは
その上の「パートナー・家族」さらに
「チーム・組織」に現れることになります。

もし、あなたがチームリーダーで、
チームビルディングや心理的安全性の醸成
について悩みがあるとしたら、ご自身の
内面システムの反復パターンを
リフレクションするといいかもしれません。

システムコーチング®の知恵に
「肯定的なやりとりと否定的なやりとりの
比率は5:1」というものがあります。

肯定的な雰囲気のチームを作りたい
のであれば、ご自身の内側の声の
肯定的、否定的な割合に注意を向けて
みてください。
そして、否定的な声が5つ浮かんできたら
次は1つ肯定的な声を探してみるのを
意識してください。

システムの変化を期待するならば、
システムの最小単位である「自分自身」に
目を向けるのはリーダーとして必須事項

といえるでしょう。

=======================
ウエイクアップの組織変容チームでは
こうした具体的なテーマを扱いながら
組織が変容していくプロセスも
支援しています。

ご関心のある方はぜひ弊社サイトの
お問い合わせフォームよりお送りください。

*システムコーチング®は
CRR Global Japan合同会社の登録商標です。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA