チクッと痛い声と心理的安全性

こんにちは、
組織変容コーチの山川広美です。

先日「成長するチームと心理的安全性」を
テーマにウェビナーを担当しました。
たくさんの方にご参加いただき、
組織の成長や心理的安全性への
関心の高さを感じる機会となりました。
*ご参加いただきました皆様
ありがとうございます。

Google社が行った
「プロジェクトアリストテレス」で
生産性の高いチームの条件に
心理的安全性が挙げられていることは
ご存じの方も多いと思います。

では、なぜ心理的安全性が生産性や
チームの成長に繋がるのでしょうか?

それは
「こんなことを言ったら、馬鹿に
 されないかな?」
「こんなことを言ったら、相手と関係が
 悪くならないかな?」
という『恐れ』を脇に置いて、
そのチームにとって少々面倒なことや
耳の痛いことを言えるかどうかが
鍵になります。

様々な声に耳を傾けられるチームだからこそ
成長や生産性の向上が起きますね。

そして、心理的安全性に配慮されていても
面倒なことは面倒だし、
耳の痛いことは耳が痛いのです。
組織で仕事をしていると、時には失敗をして
相手に迷惑をかけることもありますし、
意見が合わないこともあります。
そんな時の相手からの一言は、
「チクッ」と痛いのです。

大切なのは、その後で相手に反論したり
言い訳を続けたり、言われたことを
無視したりしないこと。
もしそうしてしまうと、そこから
心理的安全性が崩れていきます。
「あ、次からは言わないほうがいいのだ…」と。

先日、上場企業経営者の大先輩に思い切って
少し耳の痛いことをお伝えしました。
出されたアイデアについて、
リスクがあるのに、周りのメンバーが
そのまま進めようとするので、
反対意見を私がお伝えしたのです。
普段から親しくお付き合いさせていただいて
いますが、それでも緊張感はあります。
一瞬こちらもためらいながら、
お伝えしてみました。

その時にその方から私に伝えられた一言が
「その視点は大事だね。気が付かなかったよ、
ありがとう」でした。
おそらく一瞬「なに?」と思われた
と感じています。
それでも、「ありがとう」の言葉に、
私の気持ちも楽になりました。
「ああ、伝えてよかった」と。

心理的安全性は、このような「ちょっと
躊躇するけど、必要なことを伝える」
そして「それを受け取る」の繰り返しの
経験から作られるのではないかと、
改めて感じる出来事でした。

耳障りのいい事だけお伝えすることでは、
決してチームは成長しません。
皆さんのチームの中に潜んでいる声
ありませんか?

=======================
ウエイクアップの組織変容チームでは
こうした具体的なテーマを扱いながら
組織が変容していくプロセスも支援
しています。

ご関心のある方はぜひ弊社サイトの
お問い合わせフォームもしくは、
メール(info@wakeup-group.com)にてお送りください。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA