世界は何も変わらない

ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
コーアクティブ・コーチングのコースや
企業内でのトレーニングプログラムの
トレーナーを担当しています。

先日、コーアクティブ・コーチングの
学びの旅のスタートラインであり、
とても大事な土台の部分を2.5日間かけて
体験を通して学んでゆく、
基礎コースのリードを担当しました。

最終日、全体の場を閉じ完了するために、
一人一言ずつ、言葉を出していただく
機会があります。

たくさんの経験と対話と学びを重ね続けた、
23人のコーチたち。

そのお一人お一人から語られる言葉と、
そこから伝わってくる言葉以上の
何かを受け取りながら、
私が全員に共通して感じたことは、

「皆さんのこれからの日常が、職場が、
人生が、より彩りを増してゆくんだなあ!」

ということです。

2.5日間の中で、印象的な場面がありました。

3日目の朝、受講生のお一人が、
昨晩のご自宅での出来事を
シェアしてくださいました。
Kさんから快諾をいただいたので、
ぜひこの場でもシェアさせてください。

Kさんは、毎晩お子さんが寝る前に、
絵本の読み聞かせをしているそうです。

いつもは、

毎晩面倒くさいなあ。
まだ仕事も残ってるし、早く寝てくれないかな。

そう思っていたそうです。

そして、昨晩は、
お子さんに好奇心がふっと向いて、

彼にとっては、自分とのこの時間は、
とても大事な時間なんだなあ。

ああ、彼のその気持ちに、これまで
自分は全く気がついてなかったな。

彼との、今しかないこの時間を、
これから大切にしていきたい。

そう思ったそうです。

シェアしてくださる姿から、心が
あたたかく震えていることが伝わってきて、
場全体にも、ふわあっとあたたかなものが
満ちてゆくのが、鮮やかに見えました。

世界は何も変わらない。

そして、自分が、どこに好奇心を向けるのか。
相手をどんなスタンスで見て、
だからこそ、どんなまなざしを向けるのか。

私たちが何を見つめるかで、
相手の中から現れてくるものに、
違いが生まれる。

そして、それを受け取ったとき、
自分から現れてくるものに、
その二人が創り出してゆくものに、
違いが生まれる。

それが、

モノトーンだと思っていた相手、
モノトーンだと思っていた職場、
モノトーンだと思っていた日常、
モノトーンだと思っていた人生に、

今この瞬間から、
ならではの彩りをもたらしてゆく。

世界は、そこから変わってゆく。

これがまさに、
コーアクティブ・コーチングの4つの礎の一つ
でもあり、本質的な目的そのものでもある
「本質的な変化」です。

そしてきっと、
そんなふうに生き暮らし働くことを、
全ての人が願っているのだろうと思います。

コーアクティブ・コーチとして、
人に、世界に関わる皆さんの日常が、
たくさんの彩りと、人と共に創る
豊かさでさらに満ちてゆきますように。

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