自立した大人とは?

ウエイクアップの池田佐佳子です。

いつもはCTIのコーチングコースや
企業でのコーチングコースといった
様々なプログラムのリードをしています。

今日は「自立」について
書いてみようと思います。

まずは私が
「これこそが自立した大人の姿だ!」
と感動すら覚えた方の話を
共有させていただきたいと思います。

あれはもう20年も前のことでしょうか。
現場で営業職をやってきた私が広報部に
異動することになり、
東京の本社にやって来た頃です。

あの頃は今では考えられないほど沢山の
開発品があり、特に発売前の段階になると
海外から関連部門の担当者が
大挙してやって来て、
朝から終日ミーティングをやっていました。

私はまだまだ新米の広報部員でしたので、
上司のサポート的に担当製品の広報戦略を
練り、プレゼンするような立場でしたから

先の海外担当者たちのミーティングに
参加しても、オブザーバーとして、
上司が遣り取りするのを横で見ている程度でした。

専門用語に溢れ、正直ここで
自分の意見を求められても答えられない、
日本語で説明するのも難しいのに、
ましてや英語でなんてもってのほか、
と思っていたその時。

「あの・・・ちょっと良いですか?」
と切り出した方がいました。

そして英語で自分の考えを述べ始めたのです。

ネイティブスピーカーの方が話される英語に比べ、
ノンネイティブ、しかも
日本語が母国語の方の英語は、比較的
文脈も理解しやすいせいか分かりやすい、
という印象が私にはありました。

がっ!その方の英語は、私だけでなく
会場にいた数十人の社員にもほとんど
理解ができないものだったのです!

話し終え、会場がシーンとなった状況を
しっかり見据えた上で、その方は言い放ちました。

「ま、伝わらんでしょうけどね」

す、凄すぎる!!
か、かっこいぃーーー!!

一瞬でハートを打ち抜かれたような
衝撃がありました。

なぜなら、その方がされたことを私は
人前で恥をかくことと思っていて、
どんな事があっても絶対に自ら
進んではやらない事だったからです。

でもその方がされたことは、ただただ
自分の意見を伝えようと思ってやった
だけの事なのです。

恥ずかしいのは、自分の意見もないこと。
ましてや意見があったとしても、
伝わらないかも、人前で恥をかくかも、
と保身に走る私のほうなのです。

あの時の衝撃は20年経った今なお
鮮明に覚えているのですが、
まだまだ私には自立できないシーンが
沢山あります。

どこかで、誰からも「いい人」と思われることを
是と考えてしまう自分がいます。

ただ、全然「いい人」じゃないんです、私。

かなり大胆で大ざっぱで細かいことが嫌いで
人を驚かせることも、
敢えて空気を読まないこともやってしまう
タイプなのです。

だけどやっぱり
本当に自立した大人になりたいのなら
そんな自分を認めること、
笑って受け入れること
他者との違いを新たな発見として
好奇心を向けること
相手に気に入られたいが為に自分を偽らないこと
そして何より、自分に集中して
響きに向かって走っていくことだろう
と思うのです。

1度や2度、相手に伝わらないくらいで
落ち込んでるヒマなんてないのです。
本当にやりたいことなら、
何度でもやったらえぇやん!
なのです。

【おまけトーク】

さて2020年4月よりレギュラーで
続けてきたブログ執筆も、
記念すべき55本目のこの記事をもって
完了させていただくこととなりました。

特に書くことが得意でもないので、
毎度〆切に間に合わず、誤字脱字も
ありまくりでしたが、にも関わらず、
辛抱強くサポートしてくれたオフィスの
さがっちょには本当に感謝しています。
ありがとう!

また感想を送ってくださったり、
読んでるよ!と声を掛けてくださった方にも、
本当に支えていただいたと感謝申し上げます。
ありがとうございました!

皆さん、どうぞお元気で!また会う日まで!

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