セキュリティと利便性

ウエイクアップの山田希です。

12月に入ってぐっと冷え込んできました。
この時期の朝は寝起きが辛いながらも、きりっと冷えた感じが私は好きです。

毎日通勤していたころは、このくらいの寒さになってくると
なぜか必ずサイモン&ガーファンクルの「きよしこの夜/7時のニュース」を
聴きたくなり、12月か1月はヘビロテで聴いていました。
クリスマス前ということもありますが、薄暗い冬の日に白い息を吐きながら
聴くのがなぜか似つかわしい曲のように私には思えるのでした。

さて、年末も押し迫り、そろそろ翌年のカレンダーや手帳などを準備している
方もおられるでしょうか。私も昔は紙の手帳で予定を管理していましたが、
会議等が増え、そのための準備などでToDo管理を組み合わせていくと
紙では追いつかなくなり、数年前からスマホでのアプリ管理に移行しました。

プライベートも仕事もカレンダーアプリに追加し、さらに
ToDoアプリのカレンダー連携機能を使って会議の資料の準備から
牛乳の買い置きまでタスクのリマインドをかけています。

紙の手帳で管理していたころは、
予定が変更になるとToDoを違うページに書き直し、それが相次ぐと
後で見ても予定が何だか分からなくなることもありました。
今はアプリ連携のおかげで快適なスケジュール管理が出来ています。

・・・と書きたいところですが、
実際にはそれでも100%機能していません。

なぜなら当社では指定グループウェアのカレンダー機能で会議が設定されます。
一方セキュリティの観点から外部のアプリと連携することは禁じられていて
(というより私が禁じているのですが)、したがってこの会議日程を
プライベートで使っているアプリに手動で書き写しているのです。

「会社」という閉じた組織の中では最適なグループウェアではありますが、
その外との連携という意味では結局余分にひと手間かかっています。

さらにこんなテーマで書いていたら、本日出社の際、スマホを自宅に
置き忘れてしまいました。

一日くらい無くたって、どうにでもなる。そう思っていたのですが、
二段階認証でスマホがないと入れないサービスがあり、
いろんな方にヘルプをお願いする羽目になりました。
セキュリティは強化されたのでしょうが、肝心の私が入れないのでは
どうしようもありません。
スマホがないとできないことが意外なほど増えていたことに気づきました。

セキュリティと利便性はトレードオフのような関係性にある事も多いですが、
最適なバランスは果たしてどの辺りにあるのだろうかとよく考えます。

昨今は様々なツールやアプリ連携が進んでいますが、何かが便利になれば
どこかに制限が生まれ、プロセスの途中でつまずけばその先すべてへの道が
閉ざされることもあります。果たしてツールは生活を便利にしてくれたのか、
それとも依存を深めたのでしょうか?

思い余って、いっそ紙の手帳を買って帰ろうかと考える師走の午後です。

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