こんにちは。
ウエイクアップの組織変容コーチの
中村菜津子です。
私はウエイクアップの活動と平行して、
公認心理師として組織のメンタルヘルス
対策のお手伝いをしています。
二足のわらじ
のように思われるかもしれませんが、
私には共通する感覚があります。
それは働く人の心の健康度が
健康な組織運営に大きく影響する
ということです。
仕事のプレッシャーやストレスを
成長の糧にでき、やりがいや
ワークエンゲージメントが高まる
組織がある一方、そのストレスで
体調を崩し、パフォーマンスが十分に
発揮されない、あるいは崩すことを恐れ
辞めていく人が増え、
常に求人と教育を繰り返し、
技術力が担保されない組織もあります。
一人一人が自分の心身の健康を大切に
することはもちろん大切ですが、
組織環境も大きく影響することは
ご想像の通りです。
皆さんの職場には
不眠症、自律神経失調症や心身症、
気分障がい、パニック障がい、不安症、
を抱えながらお仕事をされている方は
どのぐらいいらっしゃるでしょうか。
WHO(世界保健機構)とILO(国際労働機関)は
先日Mental health at workを発表しました。
働く人々のメンタルヘルスを守る対策を
呼びかける政策概況です。
これによると世界でうつや不安神経症による
労働損失日数は年に120億日、経済損失は
およそ1兆米ドルと推定されるそうです。
また、WHOが2022年に発表した
World mental health report では、
労働年齢成人の15%がなんらかの
精神障害を経験していることが示されました。
日本でも精神疾患はがん、脳卒中、
急性心筋梗塞そして4位の糖尿病に次いで
第5位です。
では世界各国はどのような対策を
しているのでしょか。
ILOの報告に、世界各国の成功事例を集め
分析したものがあります。それによると、
各国の半数以上の事例が職場環境の
改善を通じた対策です。
さらに、個人向けのアプローチの効果は
一時的・限定的であるのに対し、職場環境
などの改善を通じた改善方法の方が
効果的であったと強調されています。
日本のメンタルヘルス指針も
2015年に改正され、
リスクマネジメントの観点だけでなく、
人材マネジメントの一環として
取り組むことが求められています。
ここでポイントなのは組織メンバーが
参加型で改善活動を行うという点です。
目指している方向性がよくわからない、
メンバー間にまとまりがない、
ハラスメントを感じる、
雑談がおこらない
など、組織によって原因は違いますし、
どうなることが「健康な姿」であるか
も違います。
2つ目のポイントは、
話し合いは当事者だけでなく部外者が
客観的視点を持って関わりながら
話し合うことです。
管理監督者がファシリテーターを務める
のはお勧めできません。
皆さんの組織の健康度は何点ぐらいでしょうか。
ウエイクアップでは組織変容の話し合いの
支援も行っています。
ちょっと話を聞いてみたいという方は、
弊社サイトのお問い合わせフォーム
もしくは、メールにてお送りください。