ウエイクアップの池田佐佳子(さよこ)です。
いつもはCTIのコーチングコースや
企業でのコーチングコースといった
様々なプログラムのリードをしています。
今回はCTIの提供するプログラムの一つ
であるCo-Activeリーダシップ・プログラム
での経験について書いてみたいと思います。
(シリーズ化する可能性あり)
私がこのプログラムに参加したのは2010年で
修了したのが2011年7月ですから、
かれこれ11年前の話になります。
CTIでコーチングを学び進める中で
初めて自分自身について深く知る経験をし、
(練習ではコーチ役だけでなく
クライアント役もするので当然の結果でしょう)
もっと自分について知りたい!
と純粋に興味を持った時に、
「Co-Activeリーダシップ・プログラムは
自分の取り扱い説明書を取りに行くもの」
と聞き、どうしても行きたくなった
というのが参加の理由でした。
ただ4回のリトリートを含む10ヶ月の
研修に参加するということは、
当時39歳の私にとって妊娠・出産といった
機会を諦めることになるかもしれない、
という何とも複雑な心境を抱えたままの
参加となったのです。
ですが、始まってみたら何のことはない、
初めて知る知恵、初めての体験の連続
といったプログラムの面白さに
没頭するうち、複雑な心境は
やっぱり来るべくして来たんだという
確信に変わりました。
そして2回目のリトリートの始まる直前に、
妊娠していることが分かりました。
このプログラムではCTIらしく身体の知性
にもアプローチしながらリーダーシップの
知恵を体験体得していくので、
リーダーからは「妊娠していることを
メンバーに伝えた方が良い」と言われました。
しかし私は頑なに
「大丈夫です、心配掛けたくないし、
思い切った関わりをしてもらえなくなる」
と固辞し続けました。
今思うと、なんて勘違い野郎なんだろう、
と自ら叱責したくなるのですが、
当時の私は自分も相手も小さい存在
としてみていたのです。
頼っちゃいけない、まずは自分が
やれるだけのことをやらねばならない、
相手に心配や負担を掛けてはならない。
とても自分勝手で、
協働していく方向性とは真逆の姿勢
と言っても過言ではありません。
結局メンバーの前で自分の妊娠を発表
することになったのですが
(それは突然「今だ!」と2人のリーダーに
促され全員の前に出て行ったという、
何の準備もないままのタイミングでしたが)
このことを通じて、私は起きた事を
亡きもののように扱うことで掛かる
コスト(cost)について学んだような
気がしています。
起きた事というのは、
事象としての事柄だけでなく
自然に湧いてきた感情や気持ちも含まれます。
当事者本人にしてみれば、それらを
無かったことのように振る舞うことに
悪気はないし、むしろ良かれと思って
やっている事だと思います。
ただ その労力は、相手と協働していく
上ではコストになってしまうのです。
私がCTIのCo-Activeリーダーシップ・
プログラムに参加して良かったと思うのは、
まさにこんな時です。
自分の経験をリアルに思い出すことができ
10年経った今でも何度もリアルな
追体験ができる印象的な
(いや寧ろ刺激的、extremeな)ワークが
プログラムに盛り込まれていることです。
それ故このプログラムに参加した方たちと
経験を共有することで、違う学びを
得ることや何度も学びを積み重ねることが
できるのです。
チャンスがあれば全ての方に参加して欲しい
と思えるプログラムの一つです。
【おまけトーク】
先日このプログラムに同じタイミングで
参加したメンバーと九州を旅しました。
定番の思い出話をするのはもちろんですが
コストの掛からない、掛かりそうになると
笑ったり冗談を言ったりできる有難さを
実感した最高の旅でした。