コーアクティブは面倒くさい

ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
CTIのコーチングコースのリードを担当しています。

コーアクティブ・コーチングを学び実践し続けて、
気がつけば、14年目を迎えました。

長くこの道を歩むほどに実感しているのは、
「コーアクティブを実践し続けることは、
途方もなく面倒くさい」ということです。

先日、企業の中でコーアクティブ・コーチングの
エッセンスをお伝えする機会を頂いた際、
最後の一言として、その瞬間にふと出てきた
言葉をそのままお伝えしました。

「みなさんに、BAD NEWSが一つあります。
それは、コーチングのコミュニケーションは、
最短距離ではなく、とても遠回りで、
面倒くさいものだということです。」

「GOOD NEWSは、それでも意識して
みなさんの仕事や日常にこれらの要素を
持ち込み続けることは、
みなさんが本当に願う働きかた、
創り出したいと願っている未来を、
間違いなく後押しをしてくれるということです。」

コーアクティブ・コーチングには、
“人との関係を意図的に意識的に創る”
というコンセプトがあります。

私たちは今、どんな関係なんだろう?
私たちの関係性の目的は何だろう?
一緒に何を創り出したいと願っているんだろう?
どこに向かって行きたいんだろう?
私たちは、さらにどんな関係性に
なってゆけるだろう?
その先に、どんな可能性があるだろう?

関係性が、人が共に何かを生み出してゆく
ための土台であり土壌だからこそ、
関係性そのものに焦点を当てて対話してゆくのです。

一方で、仕事においても日々の暮らしの中でも、
私たちの目の前には、常に緊急の事柄が複数あり、
かつ、それらは常になくなることはなく、
むしろ形を変えてどんどんやってきます。

それらを、最大効率で最速でこなすことを
最優先事項におくと、関係性に焦点を当て、
対話やコミュニケーションの機会を持つことは、
最も優先順位が低くなるでしょう。
むしろ、そこに意識自体が全く向かない、
と言った方がいいかもしれません。

そんな当たり前の日常の中で、
あえて関係性に焦点を当てて
対話をしてゆくことを私たちが選択するとき。

そこには、

私たちだからこそ、共に経験できることがある。
私たちだからこそ、創り出せる未来がある。
私たちだからこそ、見られる景色がある。

そんな可能性の場所を選択し、
立っているからなのではと思うのです。

追伸:
我が家夫婦は、この10年近く、月に1度の頻度で
夫婦ミーティングの時間を持っています。
先日、いろんなことが山積みで、
さすがに今日は見送らせてもらおうかと
手綱を緩めそうになりつつ、いやいやと
立て直し、その日はたまたま次男の
お誕生日だったので、彼が生まれてからの
2年を振り返って、祝福や感謝をお互いに
言葉にしようと提案し、お互いに言葉に
してみたら、たったの30分でしたが、
それはそれは豊かでかけがえのない時間に
なりました。

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