完了の時間を持つことについて

ウエイクアップの池田佐佳子(さよこ)です。

いつもはCTIのコーチングコースや
企業でのコーチングコースといった
様々なプログラムのリードをしています。

今回はCTIが大事にしている価値観の一つ
である「完了/completion」について
書いてみようと思います。

CTIの提供するプログラムでは、最終日の最後は
「完了の時間」というものを必ず設けて、
そのプログラムに参加された方全員が
「完了の言葉」を言葉にすることになっています。

「完了の時間」というと仰々しい感じですが、
ここまでやってきて今思うこと、感想を
言葉にする時間です。

そしてCTIでは色々な出来事を比喩的に
「物語」に例える習慣があります。
(私だけ?)

物語には始まりがあり、終わりがある。
始まった物語を意識的に終える(完了する)ことで、
また次の新たな物語が始まる。

つまり「完了の時間」を持つことは、
新たな物語に向けて踏み出す1歩を応援する

意図の表れでもあるのです。

さて有終の美という言葉があり、
辞書によると
「物事をやりとおし、最後を立派にしあげること」
とあります。

先日、これが有終の美なのかぁと実感したのは
とある2年越しのプロジェクトを終える時でした。

そのプロジェクト自体は特に「素晴らしい!」とか
めちゃくちゃ認知度高く評価されたという
わけではないのですが、

関わっていたメンバー同士で協力しながら、
全員で合意した目標を達成したこと、

超が付くほどの自己満足ではありますが、
全員がやり切ったと思える状態で、
全員納得の上で終えられたことそのものが
「有終の美」なのではなかろうかと思ったのです。

さらに、こうして有終の美を実感できることに、
思っていた以上に感謝の気持ちが湧き始めたのです。

正直、「完了の言葉」を言葉にする直前まで
「終わった〜!」くらいにしか
思っていなかったから驚きです。

CTIのプログラムの最後にリーダーが思って
いることは、この参加者で、このリーダー陣で、
こうして顔を合わせ学び合うことはもう二度とない、
一期一会ということです。

本当に一生に一度、二度と同じことはない
と思うと様々なことやひとへの
感謝の気持ちが湧いてきます。

ですから「完了の時間」というのは、
忘れていた大切なことを思い出す時間
でもあるのです。

「完了の時間」は意識すれば
どんな時でも持つことができます。

持ってみると、思ってもみなかった事に
気付くかもしれません。

誰かとでも、ご自身だけでも。
まずはやってみることをオススメします。

【おまけトーク】

大学時代の親友に会いに四国に行ってきましたが、
瀬戸内の美しさに感動しきりでした。
一方で、携帯電話の無い時代、時間にルーズだったせいで
全然待合せが成立しなかった話で大笑い。
美しい景色を見ながら滑稽な学生生活を懐かしみました。

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