ワークエンゲージメントとポジティブメンタルヘルス

こんにちは。
ウエイクアップの組織変容コーチの中村菜津子です。

私はウェイクアップでの活動と平行して、
公認心理師として組織のメンタルヘルスに
関わっています。

従業員の個別面接、セルフケアや
ラインケアに関する研修、また組織全体としての
取り組みに関するコンサルタントなどしていますが、
ここ数年、メンタルヘルスの観点からも
「ワークエンゲージメント」という言葉を
よく耳にするようになりました。

昨今、組織のメンタルヘルス対策は
「ポジティブメンタルヘルス」と呼ばれる
経営戦略へと変わり始めています。

今までのメンタルヘルス対策は、
心の不調への対応や対策に主眼が置かれていましたが、
ポジティブメンタルヘルスは働く人々が
心も身体も健康な状態でイキイキと快活に働くと同時に、
生産性の向上や組織が活性化することを目指しています。
実はこれはワークエンゲージメントの考え方が
ベースにあります。

NIOSH(米国立労働安全衛生研究所)の
健康職場モデルによると従業員の健康や満足感と
組織の生産性は両立させることが可能であり、
むしろ両者には相互作用があり、
お互いに強化することができるとされています。

健康職場実現のポイントはチーム力です。
そもそもチームメンバーはそれぞれに、
心の問題だけでなく、病気や障害のある人、
育児や介護で時短を取得している人など
いろいろな事情を持っているものです。

そういう立場にある人へ配慮する制度はあっても、
それだけではその他のメンバーに仕事が偏り、
チームのモチベーション低下につながりかねません。

一方、メンバー一人ひとりの状況を尊重し、
今よりももっとお互いの強みを生かす方法を探り、
チームのパフォーマンスを上げるポイントを
見つけ出していくことで、
従業員のモチベーションや生産性のアップに
繋げていくことが可能です。

最近ではエンゲージメントサーベイを実施する
企業も増えてきていますが、例えば
ストレスチェックシートの集団分析の資料を見直す
ところから始めてみるのはいかがでしょうか。

常時50人以上の労働者を使用する事業場の労働者に対し、
1年に1度実施することが義務化されているだけでなく、
集団分析を参考に職場改善することが
努力義務となっています。
厚生労働省が推奨している職業性ストレス簡易調査票で
結果を出すと「仕事のコントロール度」
「上司・同僚の支援」「仕事の量的負担」
などから職場の状況を分析することができます。

実施が始まり7年経ちましたが、皆さんの組織の
集団分析の結果に変化はみられるでしょうか。
この資料を有効活用しながら職場改善を
していくことでチームのワークエンゲージメントを
さらに向上させてみませんか。

ウエイクアップでは組織状況の診断結果をいかす
話し合いの支援も行っています。
ちょっと話を聞いてみたいという方は、
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