ウエイクアップ・リーダーズ・マガジン、
毎週木曜日担当の斎藤豊です。
数ヶ月前、宮崎に旅行に行きました。
飛行機を使っての純粋な旅行は本当に1年以上ぶりでした。
普段は朝食を食べずにコーヒーで済ませる私ですが、
旅行先ではご当地ものを頂きたいので
必ず朝食付きにします。
大きめのレストランで、席に案内され、
ビュッフェ形式の料理を自分で選んで、運んで、頂く。
よくあるホテルのレストランなのですが、
ふと気がついたのです。
そのエリア(20テーブル前後)を担当している女性が、
やたらとお客さんから声を掛けられているのです。
それもとても親しげに、長話をしています。
席も離れているので会話の内容はハッキリとは
聞こえませんが、みんなその女性に対して
お礼を言っている雰囲気であることは
分かりました。
レストランで働く女性に、何をそんなに
長々とお礼をすることがあるんだろう?
興味津々です。
シニアのご夫婦と話していたので、
いやらしくない程度に(笑)耳をこらしてみると、
そのご夫婦は次回いつ来るかを告げ、フロアの女性は
「あら〜その日は別シフトでここにいないわ」
という話をしています。
フロアの女性とそんな会話しませんよね??
やがて女性が、食べている様子を見てこう言います。
「よろしければ、そろそろアレお持ちしましょうか」
そして数分後、何やら運ばれてきます。
さすがに席を立って見に行くことはできないのですが、
ちょっとした特別な、さりげないサービスのようです。
なるほどなぁ。
席に案内して空いた皿を下げるだけじゃないんだな。
と思った僕は、お代わりに行きました
(最低2回は行きます・笑)。
すると、自分のテーブルに、
覚えのない空き皿がありました。
「???」と思いつつ席に着くと、その女性が来ました。
女性「このお皿って……」
僕「そうなんです。戻ってきたら置いてあって」
女性「ですよね。このお皿はあのテーブルに
あったものですものね」
と言って下げました。
!!!
20以上あるテーブルで、
数十人がいつ何を食べているか把握している!
そしてどんなタイミングで何を欲しているかも
把握している!!
それによって彼女はお客さま1人1人が
どんな状態でレストランにいて、どんな気持ちでいるか、
快適かそうでないか、何か望んでいることはないかと
常に意識を張り巡らせ、行動しているのです。
そんなサービスを受け、
もしかしたら観光情報なども紹介し、
ただの給仕ではないレベルのサービスを
提供しているのでしょう。
私もビジネスシーンで数人とご一緒することは
ありますし、ワークショップリードをする方は
大人数の場を作ることはあると思いますが、
一つの流れにないカオスな「朝食会場」という場所で
それをやっていることに驚きました。
ある意味、その空間で食事をしている人は、
彼女のおかげで快適に幸せな時間を過ごせている
と言っても過言ではないかもしれません。
多くの皆さんは、会社・部・課といった
単位に属している、もしくはそこで
リーダー的なポジションの方もいらっしゃると思います。
メンバー1人1人がどんな状態で組織にいて、
どんな気持ちでいるか、快適かそうでないか、
何か望んでいることはないかと常に意識を張り巡らせ、
行動した、とすると何か変わる気がしませんか?
数年前に比べてテレワークが増えた今、
1人1人のことを知るのは難しくなった
という声も聞きますが、テレワークだから作れる
関係もあるはずです。
1人1人の個性が発揮される組織・会社・社会に
したいですね。
おまけ1
宮崎と言えば、超個人的ですが津本式。
究極の血抜きを施されて仕立てられた魚、オススメです。
https://kanemasa-hasegawa.jp/kaisen/
おまけ2
宮崎と言えば、ホリエモンもうなる尾崎牛。
でも、まだ食べたことがないので
5月に行くことにしました。
https://www.ozaki-beef.com/