ウエイクアップの飯島里美です。
CTIジャパンの事務局を担当しています。
「リズム・イズ・イット」
かなり昔に観た映画です。
ベルリンの250名のほとんど踊ったことのない子供たちが、
ストラビンスキーの「春の祭典」を、
ベルリン・フィルハーモニーの演奏に合わせて
踊るまでの2ヶ月にわたっての特訓の様子を
記録した映画です。
この中で、他のダンサーの肩に乗る
という振付を練習していたグループの中の
ひとりの男の子のことが心に残っています。
他のダンサーの肩に乗るって、乗られる方も乗る方も、
相手や自分に心を開いていることやつながり、
信頼することがとても大事。
でも彼は内戦で両親を亡くしてベルリンにやってきて、
人や社会を信頼できないでいて、そのことが
心の傷になっている。
何度も練習する中で、自分の痛みに向き合い、
あきらめそうになったけど、やっぱりこのダンスを通して
何かをつかもうと練習に行ったとき、怖いけれど
自分からつながっていこうとしている感じが
伝わってきて、まさに彼が自分の人生を
生き始めた瞬間だと思いました。
この映画の主人公は250名の素人ダンサーたち!
小学校入学前くらいの子供から中学生くらいまで。
ダンスが好きっていう子ばかりじゃないのに、
最後はみんなしっかり群舞を踊っていることに
びっくりしました。
(だって、ストラビンスキーですよ!)
身体で表現することで、仲間とのつながりや
いろいろなものを得ていったのだと思います。
身体と言えば、コーアクティブ・リーダーシップ・エクスペリエンス!
次回の開催は6月10日(金)~12日(日)の3日間。
説明会は4月25日(月)と5月11日に開催します。
詳しくはこちらをご覧ください。
※ストラビンスキーの「春の祭典」ですよ!に
???の人もいるかもしれないのでちょっと補足を。
厳寒の大地に訪れる春の芽吹きは
大地が割れるような衝撃のあるものだそうです。
それを表現した力強さや命の躍動感を表現したもので、
複雑なリズムや不協和音もあって
初めてダンスをする人にとっては大変な曲。
バレエ音楽として作曲され、今でこそバレエとして
上演されていますが、初演当時は怪我人も出る
大騒動となった演目でした。