経営者は上手くいかない機会を敢えて作る

ウエイクアップ・リーダーズ・マガジン、
毎週木曜日担当の斎藤豊です。

これまで何度か
ゴルフに関する内容を書いてきました。
去年のラウンド数は約50回だったので、
ゴルフをやる方は「こいつ本気だな!」と
思うでしょう(実際本気でした)。

ところが、ピタリと納まりました。
それまでは隙さえあれば練習に通い、
パーソナルコーチを付け、
動画や雑誌を見ていたのに、です。

そしてゴルフをやらなくなった今、
経営者が好んでゴルフをやる理由が分かりました。

それは、
上手くいかない・思い通りにいかない経験をするために行っている
という仮説です。

組織の中で年数と経験を積んでいくと、
大抵のことはなんとかなります。
職種が変わったとしても、ビジネスの原則、
人間の特性などを普遍的に捉えている人は、
なんとかできます。

ただし、なんとかできている環境にいるということは、
自身の成長カーブが平衡しつつあるとも言えます。
長く一つの組織にいると、特に顕著です。

みなさんの友人には、チャレンジを繰り返して、
成長カーブを維持増強している人もいるはずです。

組織では人事異動という制度で人の成長機会を
設けていますが、制度や、人から
与えられた機会での成長は限られたものになります。

多くの経営者は好んでゴルフをします。
東京オリンピックで使用されたゴルフ場は
格式も非常に高く、そこのメンバーになるだけで
成功者と言われています。

ゴルフは、球技としては珍しく
他人に邪魔をされない競技です。
打った球がどう飛んで、どこに落ちて、どう転がるかは
全て自分の責任です。

1日ゴルフをして「思い通りの球が打てた」というのは
1回か2回あれば良い方で、大抵は思い通りにいきません。
大きく曲がって外に出てしまったり、
林に入ってしまったり、池に落としてしまったり。
たった30cmのパットだって外します。

でも、全て、自分が行動した結果なのです。
自分がやったことを全て受け止めて、次に繋げる。

こうした精神面が鍛錬されるので、
経営者はゴルフをするように思います。

もしあなたが
・最近失敗してないな
・ここ数年間、順調だな

と思っていたら、
次のステージにギアを入れましょう。

企業向けのコーチング講座を提供して様子を拝見していると、
プロである私たちからしてみると、
みなさん初めは思うようにできません。
当たり前田のクラッカーです。

でも、その「できない」体験こそが最高の学習です。
コーチングなんてやろうと思ったら誰でも
無意識にできるのです。

ぜひ一緒に上手くいかない体験をしましょう。

おまけ

料理家、土井善晴さんの本を何度も読み返しています。
日本文化において、美しいこと、澄んでいることが大事。
そうなった状態を「すみました」と言い、
そうならない状態を「すみませんでした」と言う。
何かを始める時、
自分の心は澄んでいて気持ち良くいられるか、
それとも「本当は嫌だな」と思って濁りがあるか。
自分に問いかけましょう。
今回はちょっと真面目なおまけでした。

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