ありのままでいい

ウエイクアップの伴想人プロジェクトの「いっちゃん」こと市村彰浩です。

伴想人は、女性の活躍促進、女性役員(候補)の育成を目的にワークショップの開催と、併せてメンタリングを行っています。

私は、5年ほど前にCPCCになりましたが、直後に海外勤務になったため -というのは単なる言い訳ですね、はい、サボタージュです- コーチングから離れていましたが、3年ほど前に伴想人プロジェクトに声をかけていただき、コーチングのスキルを使ったメンタリングを行うことになりました。

現在、試行錯誤しながらメンタリングを行っていますが、これまでやてってみて、わたしなりのメンタリングの感想をご紹介したいと思います。

メンタリングは、人材育成の手法の1つで、1on1で豊富な経験・知識を持つメンターが、メンティ(育成対象者)の成長のためのサポートを行うものです。

主役は、あくまでメンティです。
メンタリングでのやりとりを通して、直面している悩みや課題に対して答えを出すのはメンティ自身です。
メンターは、メンティのNCRW(*)を信じて、耳を傾け、問いかけます。

コーチングとなにが違うの? とよく訊かれますが、メンターはコーチでありながら、必要に応じて「事がら」にも入り込みアドバイスし、必要に応じて知識やマネジメントのノウハウなども伝えます。

メンティは、ライン長としてのキャリアを目指すべきか、専門家としての道を選ぶべきか、リーダーシップをどのように取ればいいのか、上司・部下とのコミュニケーションをどうすればいいのかなどなど、さまざまな悩みを抱え、もがき苦しみながらも、立派に自分自身で気づきを得て解を見出します。

そして、いつも思うことは、一番大事なことは、自分(メンター)はメンティにとって「世界一の応援者として共にい続ける」ことだなということです。
対等の立場の友人として、安全・安心の場を共にしていることで、メンティは自分自身への問いかけができ、壁を破り、あるいは、鎧を脱いで、自ずと解を見出していきます。

年齢も経験も随分と異なりますので、当初はメンティーから見ると壁を意識せざるを得ないと思いますが、そこから、ひとたび対等の信頼関係がつくられるとメンタリングが成立し、うまく進んでいきます。

もうひとつ感じる大きな力は、「認知」です。
必死に変わろうとするメンティに「いまのままでいいんだよ」ということが伝わり、メンティがそれに気づきを得て、さらになにか一つ加えればいいんだと考えた瞬間から大きく変容するケースに出会います。

メンティはすでに必要な資質を持っているということですね。

そうした資質を取り巻く環境や自分自身の心の持ちようが阻害しているだけで、
それらが取り除かれると、自然と自分自身の在りように気づき、腹落ちするということだと思います。

サボタージュ満載のCPCCである私のメンタリングは、まだまだ伸びしろ満載ですが、他の伴想人と接していると、自分も10年前にこういう人たちにメンターになってもらっていたら、ずいぶんといいリーダーになれたろうなといつも思います。

タラレバを言ってもきりがありませんが……。

コーアクティブに再会して、人が成長する瞬間に立ち会えることができ、ただただ感謝です。

*NCRW: コーアクティブ・コーチングの「4つの礎」の1つ
“People are Naturally Creative, Resourceful and Whole.”
(人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である)の略

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