ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
CTIのコーチングコースのリードや、
上級コースのスーパーバイザーを担当しています。
先日、数年来お世話になっている整体師の先生に
施術をしていただきました。
いろんな話をしながら丁寧に施術をしてくださる先生で、
体が整っていきながら心も整う、そんな大切な時間です。
話の流れの中で、先生が、
「あきこさんがされているコーチングは、
子育てにはどんなふうに役にたっているのですか?」
と聞いてくださいました。
その時、私から出てきたのは、
「そうですね。いろいろ、
本当にいろいろあるのですが、大きく言うと、
“自分が意識的でいられる”ということですね。」
という言葉でした。
母になり日々痛感しているのは、
子育て(&夫婦の関係性)ほど、相手の行動や言葉や
感情に、反応的になる領域はない、ということです。
特に、このコロナ禍で、子どもも親も、
普段とは違った状況下に自分たちを置くことを
余儀なくされる中で、 多くの方が、
親として反応的になる瞬間が、普段よりも
より多いのではと思います。
かくいう我が家も、先日は長男が1週間自宅待機になり、
子どもに対しても夫に対しても、怒りの沸点がぐっと
下がっていることを、私自身が感じました。
(今回は、以前のように鍋のフタは投げていません笑)
“怒り”という感情も含めて、感情そのものは
いいも悪いもなく、人だからこそ湧き上がる
エネルギーです。
大切なことは、自分自身に起きていることに
気がつくこと。その自分の状態によって、
自分の外側の世界(相手含め)に
起きていることに気がつくこと。
そして、今起きている状態が、自分が
本来創り出したい状態とは違うことに
もし気がついたら、創り出したい状態を創り出すために、
自分ができることを意識的に選択することです。
私の経験を例に挙げると、
- 久々にカレーが食べたいとの夫からのリクエスト。食材を買ってきてくれる
- 終日の寝不足の中、週末の朝からカレーを仕込む
- ふざけあっていた子どもたちがケンカをし始め、度々料理の手が止まる
- イライラが増し、こんな状態でカレーなんて作ってられるか!とブチ切れる
- 寝室で寝ている夫を叩き起こし、いったいいつまで寝てるつもり!?と怒鳴る
- ぴりぴりしたリビングの空気感、ばつの悪そうな夫の表情、
子どもたちの心配そうな表情に気づく - あれ…、これ、誰も求めてない状態だよね、ママのカレーおいしいね♡
とカレーをほおばる子どもたちと夫の笑顔を見たかったんだよねと気づく - 一呼吸おき、夫と子どもたちに具体的なリクエストをする
(今はあなたに子どもたちの相手をしてほしい&今は自分たちで遊んでね) - よし!ママは君たちに最高のカレーを作るよ!!とカレー作りに全集中
これは1つのささやかな例ですが、
日常のいたるところで、自分が3つのステップを
ぐるぐると回していることに気がつきます。
①自分の状態に気づく
②その自分が創り出している状態(インパクト)に気づく
③本来創り出したい状態に向けて、自分の意識と行動を選択する
思い出すのは、
リーダーシップ・プログラムに参加していたとき、
当時のプログラムのリーダーでもあり、CTIジャパンの
創設者でもある榎本英剛さんが言っていた言葉です。
「リーダーというのは、常に意識的に生きる人のことです」
リーダーとは、自分が願う世界を、自分を最大限に使い、
自分の外側の世界と響きあいながら創り出してゆく存在
だとしたら、“常に意識的であること”は、
その世界を創り出してゆくために、
必要不可欠で、大きな違いを創り出す要素です。
コーアクティブ・コーチングのプログラムは、
コーチングのトレーニングという側面も
もちろんありますが、本質的には、
「どこまでも意識的に生き、人と創りあう」ための
意識のトレーニングでもあります。
(基礎コースでは、人の話を聞いているときに、
自分の意識がどこに向いているのかに気づくところから、
意識のトレーニングが始まります)
あなたは、日常において、そして人生において、
何を創り出すことを願っていますか?
そのために今、意識的に何を選択しますか?