人が20歳若返るコーチング

ウエイクアップの上田晶子(あっちゃん)です。
CTIのコーチングコースのリードや、
上級コースのスーパーバイザーを担当しています。

トレーナーとして、コーアクティブ・コーチングの
学びの場を多くの方々とご一緒させてもらってきた中で、
とりわけ忘れられない瞬間があります。

コーアクティブ・コーチングの最初の学びの機会である
基礎コースを担当したときのことです。

初日、受講生の方が座っている輪の中に、
強面で、怪訝そうな顔をした男性の方が
いらっしゃいました。

なんとなく話してみたくなり、
休憩中に声をかけてみると、

この1年間で、部下が何人か退職をして、
何がこのことを起こしているのかとずっと考えてきた。
自分のマネジメントスタイルに課題があるのではと
思い始めているけれど、何が問題なのか、
何をどう変える必要があるのかがわからず
悶々としている中、同僚から
基礎コースの受講を勧められ、
ここに何かヒントがあるのではないかと思い、
参加することを決めたとのこと。

話をされているお姿から、
痛みを感じてこられたこと、長く葛藤されてきたこと、
自分が変化していく必要がある、
でもどうしていいかわからないという焦り、
それでも変わっていきたいという
願いが伝わってきました。

2.5日間の学びの中で、その願いを後押しする答えを
ご本人が見出すことができますように。

そう願いながら迎えた3日目の朝。

部屋に入ってこられた瞬間に、
別人かと見紛うほどのエネルギーを発して
いらっしゃることに驚いて、つい声をかけました。

ご本人から語られたのは、宿題のコーチングを通して、
どれほど自分が衝撃的な経験をしたか、
ということでした。
(コーアクティブ・コーチングのコースでは、
最終日の前日、コース終了後に必ずコーチングの
実践の宿題があり、その後の振り返りの機会があります)

ただ部下の話を聴く、ということを徹底的にやってみた。
そしたら、部下から今まで語られたことがなかった
ことが語られ、現れたことがない姿が現れた。
そのことに、自分自身が驚いた。

それを生き生きと語るその姿は、
冗談じゃなく、20歳ほど若返って見えました(笑)。

ああ、ご本人が見つけたかった答えを見つけたんだ。
立ちたい場所に立ったんだ。
そして、この場所に立ち、
相手から現れてくる姿を目撃して、
彼の魂が、こんなにも喜んでいるんだ。

そう思うと、私の目から涙が溢れて、
涙でにじんだ向こう側にいる彼の目からも、
美しい涙が流れていました。

その後、この方は、基礎コースのその先の
応用コースに進み、
コースで再会するたびにさらに若返っていて(笑)、
コーアクティブ・コーチングの学びを実践していること、
それによって個人に、チームに、組織に、そして
自分自身に起きている変化を話してくださいました。

人は、自分以外の誰かを変えることはできません。

コーアクティブ・コーチングは、誰かを変えたり、
どこかに導いてゆくテクニックでもありません。

コーチが自分のスタンスを意識的に選び、立つ。
その場所から、生身の人間として、
生身の人間に向き合う。

その時、相手から現れてくる、本来の姿があります。

そして、そこにこそ、すでにある慣れ親しんだ関係性や、
過去からの延長線上にある想定内の未来ではなく、
人と人が、今ここから共に創りあえる可能性があります。

コーアクティブ・コーチングを学び実践するすべての人に
その可能性の場所に立ってほしい。

そして、学びを余すことなく持ち場で使ってほしい。
そう願っています。

まずは、基礎コースでの学びを、
余すことなく使い倒す!!!
そのための応援の機会を、
基礎コースに熱いファカルティの二人が
道場主として担当します。

ぜひいらしてください。押忍!!!!

オンラインスキルドリル
「基礎コースの学びを使い倒す!!コーアクティブ道場開講」

追伸:
このエピソードは、ご本人の許可をいただいて、
共有をさせていただいています。

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