リーダーシッププロジェクトの伊藤貴子です。
世の中には、たくさんのリーダーシップ論があり、
様々な役割でのリーダーとはどうあるべきかが語られています。
私がCTIが提供しているコーアクティブ・
リーダーシッププログラムを受けたのが2006年、
16年前になります。
そして、今もなおそのプログラムを通して
経験したことが私に大きな影響をもたらして
くれています。
なんでこんなにも大きな影響を与え続けて
いるんだろう? と、ふと思いを巡らせてみると、
「リーダーとはこうあるべきである」
というような唯一絶対の正解がないから
かもしれないなと思うんです。
では私がリーダーシッププログラムで得たものは
というと「自分に問いながら自分の中で
答えを見つけながら生きる」ということです。
人生、わからないこと、自分だけではどうにも
ならないことがたくさんあります。
これまで当たり前だと思っていたことが
突然当たり前でなくなったり、突然これまでと
全く違う環境になったり、人生にはいろいろなことが
起きて自分の足元がぐらぐらと揺らいだりします。
その時々で、
「今、自分にとって最も大事なことは何か?」
「自分は何のためにこれをやっているのか?」
「何に喜び、何に悲しんでいるのか?」
そんなことをじっくりと自分に問いかけます。
ぐらぐらとした揺らぎの中に身をゆだねながら、
自分なりの答えを見出して、そして一歩前に
踏み出して行きます。
真の答えは未来にしかないので、間違うこともあるし
上手くいかないこともあるので、
いつも「問いながら、見つけながら」です。
「四十にして惑わず」
という孔子の言葉がありますが、これは
40才になったら惑わなくなるということではなく、
惑いの中にいても自分にとっての正解、真実を
見つけていくことができるということ
なのではないかと感じています。
けっしてスマートな生き方ではないかもしれない
けど、惑いながら揺らぎながら、それでも
「自分」を生きることが私のリーダーシップです。
人の数だけリーダーシップのスタイルがあって、
その一人一人のリーダーシップを本気で生きて、
一人一人の生き方が尊重される
「すべての人がリーダーである」という
社会を願います。