システムコーチング®と故事成語

ウエイクアップ組織変容コーチ川添香です。

年末年始、今年は帰省された方も
多かったでしょうか。

私も結婚以来ずっと帰省を続けてきたのですが、
コロナの影響で昨年・今年と続けて
自宅で迎えるお正月となりました。

両親や祖父母が元気なころはいつも私たちが
帰ってくるのを本当に心待ちにしていたようです。
お年玉やらお土産やらたくさん用意して
待ってくれていました。

だんだん私も逆の立場になり、
子どもたちが帰ってくるのを
心待ちにするようになりました。

このように子を待つ気持ちを故事成語、
四文字熟語では、「倚門之望」(いもんのぼう)
というのだそうです。
家の門に倚(よ)りかかって子どもの帰りを
待ち望むさまを表しています。

故事成語や四文字熟語、ことわざには、
関係性にまつわるものが実に多いですね。

システムコーチング®にも
「人間万事塞翁が馬」や「群盲象をなでる」
など、故事成語が登場します。

今回のメルマガは、そんな関係性にまつわる
故事成語やことわざを探してみたので
いくつかご紹介しようと思います。
トリビアレベルで流し読みくださいね!

まず、「一味同心 」(いちみどうしん)
意味は、同じ目的のために心をひとつにすること。
また、同じ目的を実行するために心をひとつにして
集まった人たちのことを指します。

チームとグループの違いについてお話するときに
筆頭に挙げられるのが、目的があるやなしや。
チームに対立があるとき、コーチはもう一度
目的に立ち戻り関係性を作り直す関わりをします。
チームの視座が一段上がり、対立より大事なものに
気づくことができます。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
(ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな)
幽霊だと思って怖がっていたものをよく見ると、
風にゆれる枯れすすきだった…。
薄気味悪く思うものも、その正体を確かめてみると、
実は少しも怖いものではないというたとえのことです。
私はこのことわざを聴くとき障子戸にわさわさと映る
気味の悪い影を想像してしまいます。

一見関係性に関係ないように思われますが、
システムコーチングをしていると
まったくこの通りだなあと思うことがよくあります。
関係性を明らかにするのは時に怖さを伴うもの
ですが、コーチがサポートしながら障子を開けると、
なーんだと思うことがよく起きるのです。
特に、みんなもこう思ってたの?ということはよく
起きることで、それから対話のスタートに立てる
ことがよくあります。

「雨降って地固まる」
結婚式の挨拶では定番と言っていいほど
関係性を表す言葉です。
お天気はシステムコーチングにもよく登場します。
対話が進んでくると雲行きが怪しくなり、
場の空気に稲妻のように緊張が走る瞬間があります。
ホットスポットと呼んでいる状態ですが、
ここから新たな関係性、解決策が生まれてくる
可能性はとても大きいのです。
コーチはこのホットスポットを見逃しません。

ご紹介したいものはたくさんあるのですが、
文字数の関係上次を最後に筆を置きたいと思います。

「千里の馬も伯楽に逢わず」
(せんりのうまもはくらくにあわず)
いつの時代も有能な人はいるが、それを見抜き、
発揮させてくれる人に出会えるとは限らない、
という意味だそうです。

システムコーチングにはあり方を示すメタスキル
という用語がありますが、この故事成語は
マネージャーのメタスキルに役に立つのではないか
と思っています。
「伯楽」のように部下の有能さを見抜き、発揮させる
というメタスキルを持ったら、困っている部下の
まだ見ぬ才能に出会えることもあるかもしれませんよ。

最後までお付き合いくださいまして
ありがとうございました。
みなさんのへぇ~ボタン、いくつ押すことが
できたでしょうか。

それでは、本年も組織変容チームを
よろしくお願いいたします。

※システムコーチング®は、
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