こんにちは、ウエイクアップの植田裕子です。
普段は上級コースと企業でのコースをリードしています。
子どもと話していてふと自分の口から出てきた
「なんでそう思うの?」と言う言葉から
大きく道が分かれることを感じた経験をしたので、
そのことをお伝えしてみたいと思います。
コーアクティブ・コーチングでは、傾聴にはレベルがあり
レベル1ではなく、レベル2、3で相手の話を聞きましょう
とお伝えしています。
平たく言うと、
「自分の聞きたいように聞く(レベル1)」のではなく
「相手の気持ちに好奇心をもって聞きましょう(レベル2)」
とお伝えしています。
子どもの話を聞いていて
ふと「なんでそう思うの?」という言葉が出てきました。
このとき、「なんでそう思うの?」の下の句が
「いやぁ、そうじゃないでしょう。」
「この間も○○だって言ったじゃない。」
「それは違うよ」
というような言葉が出てくるときがあります。
この言葉の奥には
「私は正しい答えを知っていて、あなたは間違っている」
という前提があります。
私は相手を評価・判断しながら聞いているのです。
一方「なんでそう思うの?」の下の句が
「そういう風に思うようになった背景を聞かせて。」
「あなたの気持ちをもっと知りたい。」
というような言葉が出てくるときもあります。
ここには「あなたのことをもっと知りたい」という
純粋な好奇心が溢れています。
「なんでそう思うの?」と文字にしたら同じ言葉も
話をしている相手にとっては、
受け取るインパクトは真逆になります。
評価・判断の眼差しで「なんでそう思うの?」
と聞かれたら、自分の正しさを証明するために
必死になって説明してしまうかもしれません。
また相手の雰囲気に気押されて「いや、、、あの、、、」
と口籠ってしまうかもしれません。
好奇心溢れる眼差しで
「なんでそう思うの?」と聞かれたら、
「実はね、、、」と自分でも初めて話すようなことを
口にしているかもしれません。
コーチングというと「問い」などスキルに
意識がいきますが、実は関係性が支えています。
この関係性は「何を言うか?」というスキルではなく
「どんな心持ちで言うか?」という
スタンスの部分が大きく影響しています。
「なんでそう思うの?」と思ったとき、
自分の中で起きていることに気付いて、
もし評価・判断をしている自分に気づいたら
それを手放し、ただただ好奇心を持って
相手の話に集中してみる。
そうすることで関係性が変わり、相手の
話の内容が変わってくると思います。
おまけ
こんなことを書きつつも、
日常いつも話が聞けているわけでは全くなく
以前子どもの話を家事しながら聞き流していたら、
「俺の話も金払わないと聞いてもらえないのかな?」
と言われてしまいました(汗)。
はい、人生の修行は続きます。