あなたの Do The Right Thing はなんですか

ウエイクアップの伴想人プロジェクト
メンバーのチョロこと廣崎 淳一です。

伴想人はコーアクティブ・コーチングや
リーダーシップの在り方に共感する
企業役員経験者が集まってできた
プロジェクトで、「次世代の経営を担う人を
サポートし、より一層元気にする。
コーアクティブ・コーチングをベースに、
変革をリードする人財作りの実現に貢献する」
というミッションを掲げています。

そして、いま私たちが取り組んでいるのは
女性役員をより多く育成するための関りで、
将来の女性役員候補である参加者に対し
10カ月のプログラムを実施しています。

このプログラムで先月開催されたワーク
ショップでお話しさせていただいたことを
メルマガに書いてみました。

このプログラムに参加の皆さんへの
問いかけとは、、、

あなたにとってのDo the right thingとは
なんですか? という、ものでした。

このDo the right thingという言葉、
今から20年ほど前に受けた管理職研修で
私自身が突きつけられた言葉でした。

Do the right thingとは直訳すれば
「正しいことを行う」という意味ですが、
ニュアンスとして
「時にそれが既存のルールや手順、
過去の慣習を破るものだとしても、
自らの信念にもとづき正しいことを
勇気をもって行う人」と言えます。

例えば自社にとって都合が悪い状況、
かつ、お客様に悪影響をもたらす可能性がある
状況を敢えてお客様に開示するかどうか
という判断を迫られたとしましょう。

自組織を守るためにお客様への情報開示は
しないという判断もできますし、
自社の売り上げや短期的な評判を下げる
ことにつながるにも関わらず、
敢えてお客様に開示するという
考え方もあるでしょう。

こんな時にリーダーとしてどちらを
選択するのかという状況で、まさに
あなたのDo the right thingが
試されるわけです。

一方でDo the right thingと似た言い回しながら
Do things rightという言葉があります。
こちらは「(ものごとを)正しく行う」という
意味で、決められたルールや前例に沿って
ものごとを正しく行うというニュアンスです。

例えば規定されたプロセスでサービスを
提供することが決められているとしましょう。
あなたはそのプロセスをショートカットする
方法を見つけましたが、規定通りにサービス提供を
続けるのか、規定に背いてサービスを提供するのか?
Do things rightでは規定通りのプロセスに則って
サービスを提供することになります。

実はこのDo the right thingとDo things rightは
それぞれリーダーとマネジャーに求められる事と
置くことができます。

リーダーとは
「人として正しいことを行う人」

マネジャーとは
「物事を正しく行う人」

実のところ、組織においてリーダーやマネジャー
として活動する中では、Do the right thingと
Do things rightの両方が求められます。
どちらかだけで役割が済む話ではありません。

ただ、この人についていきたいと思える瞬間
というのは、往々にしてその人の
Do the right thingに触れた瞬間では
ないでしょうか。

そしてこのDo the right thingというのは
リーダーが日ごろから育てている自らの
価値観に沿って表出してくることが殆どです。

だからこそ、自らが大切にしていることに
自覚的であることは全てのリーダーにとって、
とても大切だと思います。

私自身を振り返りDo the right thingに
思いを巡らせると思い当たることが
幾つかありますが、ドロドロしていない
話を共有させてもらいますね。

今から20年以上前、二男が生まれた
時のことです。二男の出生に併せて
数週間の育休を取りました。

当時は男性が育休を取るという前例はなく、
そんな制度もありませんでした。

しかし、当時の我が家の状況では
私が休みを取得しなければ産後の妻に
負担が集中してしまう状況でした。

そこで上司に相談し、たまっていた
有給休暇を3週間取ることにしました。
部下たちには出産予定の数カ月前から
私の仕事を少しずつお願いし、
私抜きで組織を回す体制を作りました。

その後、妻は無事に出産し、休暇から
戻った時には部下から
「チョロさんがいなくて本当に大変だった。
日頃のチョロさんの苦労がわかった」と
泣き言を言われるのを期待していました。

が、、、皆がしっかりとアサイメントを
こなしてくれ、プロジェクトは無事に進み、
チームの士気も高い状態でした。

自分がいなければこの部門は回らないと
思っていた自分を大いに恥じて、部下たちの
頑張りを頼もしく思い、マネジメントの
基本は自分がいなくても回る組織をつくる
ことだなと思いを新たにした経験でした。

ここでの私のDo the right thingとは
管理職である前に一人の人であること、
家族を守り、部下を信頼し任せること。
そして、前例にこだわることなく、想いを
正直に上司や部下に相談し、リーダーで
あってもメンバーに助けてもらうことでした。

結果として周囲からの多くの支援をもらい
家族を守ることができたし、部下達には
マネジャーの仕事を補ってもらうことで
成長の機会を与えることができたのです。

今回ご紹介したDo the right thingは
個人的な出来事の話でしたが、
ビジネス上の判断でも全く同じです。

ただし、私のビジネス上の事例は
あまりにドロドロ過ぎてメルマガでは
ご紹介できません。

興味がある方は、いつかお会いした時に
こっそりお話ししますね。

SNSでもご購読できます。

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