ウエイクアップの平田淳二です。
今日は実践的なプロセスコーチングについて
書いてみたいと思います。
また、今回の内容は、コーチング上級コース
以上の方を対象に書いていますので、意味が
まったくわからない方もいるかもしれません。
その旨を最初にお伝えいたします。
プロセスコーチングをコーチングコースで体験
すると、コース内での深い体験のインパクトが
強いせいで、クライアントがガッツリ奥深くまで
感情に浸りきらないとプロセスコーチングではない
という視点に入ってしまいがちですが、
それは一つの視点です。
プロセスコーチングで重要なのは、
今を体験することです。
ただ、今をあまり意識したことがない人や、
感情を深く体験したことがない人や、常に
ロジカルで考えるクライアントにとっては、
プロセスコーチングは未知の世界であり、
人によっては恐れの感情を抱いたりもします。
では、そのようなときにコーチにとって
何が大事かというと、今を体験するだけで
プロセスコーチングは十分価値がある
という視点です。
実際のところ、普段から感情を表現することが
苦手であったり、常に感情をセーブしている
クライアントに対して、感情を深く味わって
もらおうとしても、クライアントがどのように
感情を味わえばいいかがわからずに、逆に
頭で考えだして、プロセスコーチングがうまく
機能しなくなることがあります。
そんなときに大事なのは、コーチが感情を深く
体験させようという考えでコーチングをする
のではなく、クライアントが「今」を意識して
「今」にいることだけでも十分に価値がある
という視点でコーチングをすることです。
そうすると、コーチの関りは、クライアントが
「今」を体験するためだけの場を作っていくことが
主となります。
コーチングのスキルや関りで言うと
・今に焦点があたっている拡大質問
・反映
・ともにいる
・直感
・エンボディメント
・認知
などになります。
ガッツリ深く入らないプロセスコーチングや、
とくに大きな変化がなかったコーチングでも、
クライアントが今を少しでも経験するだけで、
未来に向けた目標達成や成長、過去に向かう
反省などとは違うものが重要であることにも
気付くはずです。
少しのプロセスコーチングの体験でも
何度も繰り返すことにより、
自分の今を受け入れる自己受容が進み、
そして自然と自分の進みたい方向に向けての
自己主導的なエネルギーが出てきます。
プロセスコーチングが人によってはできない、
難しいと思っている方は、焦らずじっくりと
クライアントのプロセスとともにいてください。
それだけでも十分に価値がある関りになる
と思います。