こんにちは、
ウエイクアップ「SDGsプロジェクト」の
番野智行です。
今日は、先日のメルマガでもご紹介した
「SDGs実践会 ラーニングジャーニー 第1期」について
社会課題解決に挑むリーダー(以下、社会起業家)の
あり方・やり方から何を学べるのか?について
その一部をご紹介したいと思います。
■目的から逆算して考え、試行錯誤を経て形にする
社会起業家にとって、事業の目的は儲けることや
組織を大きくすることではありません。
環境や教育、福祉、格差、過疎化など、
様々な課題の解決や、理想の社会・地域の実現が目的で、
事業活動はあくまでも手段です。
優れた社会起業家は
「できることをやる」「儲かることをやる」のではなく、
「目的の実現のためにどうしたら良いか?」という
問いを持っています。
たとえやり方が見えなくてもです。
顧客である当事者が十分なお金を持っていないことも
少なくありません。
教育格差を解消したいのに、お金を払える人を
対象にしていたら教育格差を助長しますからね。
「どうやって十分なお金がない子どもに
持続的に質の高い教育を届けるか?」
こうした難題を乗り越えてでもやり方を考え、
創っていくのが社会起業家です。
例えば、今回オンライン訪問する
ケニアのニュンバニという団体は、
AIDSの蔓延により孤児となった子どもたちの
暮らしや学びをサポートしています。
生活、教育、仕事……
様々な基本的インフラが十分でない地域で
最も脆弱な状況にある子どもを支援する
というのは超難問です。
それでも「やる」と決めて、知恵を絞り、工夫を重ね、
仲間や支援者を集めてこられました。
本物の思いに根ざし、夢中になって取り組んでいるので、
思考量も行動量も圧倒的です。
そして、素晴らしいコミュニティを作り上げられました。
難問に挑み続けたことで、革新的な解決策が生まれた事例です。
そして、このスタンスは実は一般のビジネスパーソンにも
応用できると考えています。
自分自身が心から何とかしたい問題やテーマを設定し、
その解決策を見つけていくことは、
イノベーションや結果を生みだす上で有用な思考法だと
私は考えています。
ある企業で、
「どうやって四半期目標を達成するか?」
の会議は盛り上がらなかったのに
「どう課題を抱えた(ある)消費者群に貢献するか?」
の会議は盛り上がり、様々なアイデアが生まれて、
結果として売上があがったという話を
聞いたことがあります。
目標達成の観点では同じですが、
後者の方が楽しいし、持続可能ですよね。
そんな感覚を社会起業家との対話の中で、
ぜひ掴んでいただきたいと思います。
第1期、複数社からご参加申込みをいただいていますが、
まだ申し込みを受け付けております。
詳細や申込み方法は個別にご案内させていただいて
いますので、ご関心のある方は、ぜひ
事務局(ei.admini@wakeup-group.com)まで
お問い合わせください!
▼「SDGs実践会 ラーニングジャーニー 第1期」
プログラム概要
■狙い
社会課題の解決に挑むリーダーとの対話を重ね、
自分自身の思いとリーダーシップに火を付ける
■開催日時・内容
※1~3、5はオンライン開催で、4のみ現地訪問を予定
していますが、新型コロナウイルスの感染拡大
状況を踏まえ、実施方式を変更する場合がございます
1)オリエンテーション「事前準備と関係性づくり」
11月4日(木)午後
ラーニングジャーニーの開催に先立ち、
訪問先の情報の共有や、参加者同士の関係構築
(自己紹介、問題意識の共有など)を行います。
2)オンライン現地訪問
「持続可能な未来に向けて、農業の現場と消費者をつなぐ」
…11月8日(月)午後
北海道十勝地方で、約20名の仲間とともに
農業の生産現場と一般の消費者を結ぶ
ガイドツアーを実施し、地域や農業、食の
持続可能性の実現に挑むリーダーの取り組みに触れます。
コロナ禍での逆風もむしろチャンスと捉えて
活動を進めておられます。
3)オンライン現地訪問
「困難な状況にある子どもを包括的に支援する」
…11月16日(火)午後
HIV/AIDSにより家族を亡くし、路上生活を余儀なくされた
孤児1,000人に対し、暮らしの支援に加えて、
精神的なケア、教育や職業訓練を提供することで、
貧困から抜け出して自立するまでをサポートする
ケニアのNPOをオンライン訪問します。
4)現地訪問
「過疎化・少子高齢化が進む地域での持続可能なまちづくり」
…12月1日(水)終日(予定)
群馬県の最北端の町、群馬県みなかみ町。
人口減少・過疎化・少子高齢化が進む中、行政が
SDGsをベースに「町を経営する」ビジョンを発信。
観光と農業、林業を中心に人と自然が共生した持続可能な
まちづくりを推進する、その現場を訪問します。
5)フォローアップ「意識変容から行動変容へ」
…12月13日(月)午後
学びや気付きを振り返り、日常に持ち帰るための
対話を行います。
■対象
企業にお勤めの方で、企業内でSDGsや社会課題
解決に向けた取り組み、社会性と収益性を備えた
ビジネス創出などを進めている、もしくは進めたい
とお考えの方
■定員
20名 (1社から複数名の参加も歓迎します)
※定員に達し次第締め切ります
■参加費用
通し参加(全日程:1~5全て):15万円/1名(税別)
通し参加(オンラインのみ:4以外):10万円/1名(税別)
■運営メンバー
久慈洋子/小西勝巳/島村仗志/西井多栄子/番野智行
/三升谷真秀/メテ・ヤズジ/岡本直子