圧倒的テクノロジーに遭うと人はどうなるか

ウエイクアップ・リーダーズ・マガジン、
毎週木曜担当の斎藤豊です。

秋は美味しいものだらけですね。
サンマ、芋煮、栗ご飯、焼き芋。

そしてお米。
僕の出身地、福島でも稲の刈り入れが最盛期です。
ご縁を頂き、数年前から天栄村で小さな田んぼを借りて
お米作りをしています。

「斎藤さんの小さな田んぼ」と呼ばれているそこは、
手作業を楽しむ場でもあるので、
田植えから稲刈りまで全て手作業。
今では珍しくなった光景に、村の人も足を止めて見ます。

ある年のことです。

手に鎌を持って行っていた我々の前に、
バインダーという機械が登場しました。
そのバインダーは、稲を刈って、束ねて、結ぶ
という仕事を、恐ろしい早さでやってのけます。

それを目の当たりにした私たち。

一人二人と「ポトリ」と鎌を落とし、
やがて全員あぜ道に座って、
バインダーの仕事を眺めました。

この時の光景が忘れられません。

「我々の仕事が置き換わってしまった…」
となすすべもなく、座ることしかできなかったのです。

圧倒的なテクノロジーに触れたとき、
フリーズした訳です。
思考も、行動も、止まる。立ち尽くす。

今ある職の多くは、AIに置き換えられる
と言われていますので、我々の多くが
フリーズを経験することを予言します。

しかし、ここで止まってしまっては進化がありません。
なんとかリカバリーして先に進めましょう。

もしもバインダーが登場したとき、
隣にコーチがいたら!

コーチ「どうしたの?」

ゆたか「いや。なんだか自分がやっていた仕事が取って代わられてさ…」

コーチ「今どんな気持ちなの?」

ゆたか「なんか悔しいというか、悲しいというか、残念な気持ち」

コーチ「そうなんだね」

ゆたか「うん…これからどうしよう…」

コーチ「その悔しさ・悲しさをもうちょっと聞かせてくれる?」

ゆたか「…田植えからずっと手をかけてやってきたんだよ。何度も神奈川から来て、真夏に何日もかけて草取りしてさぁ。」

コーチ「うんうん、それで?」

ゆたか「それがさぁ。ぽっと出の機械にサクッと刈られちゃったら悲しいよ!」

コーチ「泣いてもいいんだよ」

ゆたか「バインダーのバカヤロ〜!!! あれ、でもなんだかスッキリしたかも」

コーチ「何か変わったね」

ゆたか「うん。実は稲刈りって姿勢も疲れるから大変なんだ。助かったかも!」

なんだか小ネタのようになってきて
若干の恥ずかしさもあるのでこの辺で。

「もしもその時コーチがいたら」新シリーズかも!?

おまけ1
バインダーが登場したとき僕たちは
上記の通りの反応だったのですが、
農家のみなさんは
「懐かしいな〜。40年前は使ってたっけ」と(笑)。

おまけ2
斎藤さんの田んぼでは“はざかけ”という
天日干しで仕上げるのですが、プロの農家さんが
「やっぱこれが一番美味いんだよな〜」と
目を細めてくれます。食べてみたい方には
お分けできますのでご連絡くださいね。

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