企画づくりにコーチングスキルを活かす

こんにちは。
ウエイクアップの組織変容コーチの番野智行です。

私は普段、コーチングだけでなく、
事業の企画や戦略づくりの仕事もしています。
コンサルタントと名乗ることもあります。

「こういう仕事でもコーチングスキルは
めちゃくちゃ活きるなぁ…!」

という経験を最近立て続けにしたので、
今日はそのエピソードを紹介しようと思います。


現在、ウエイクアップ以外のある組織で
ある事業について次の展開を検討しています。

「何を続けるか?」
「何を止めるか?」
「何を始めるか?」

会議で話し合いを進めるのですが、
どうも発言者が偏っています。

当然ではあるのですが、こうした
何をどうやるか(what/how)という議題は
無意識のうちに「何が正解か」が大事にされやすいので
経験や知識がある人の声が大きくなってしまっていたのです。

良いアイデアが出ればそれでもいいのかも
しれませんが、発言者が偏った結果、
議論が活性化しません。

そこで、一旦話を中断し、
問いと進め方を変えることを提案しました。

「この事業がどうなっていくといいですか?」
「この事業に取り組む思いは何ですか?」
「どんな価値観を大事にしたいですか?」

といった、何のためになぜやるのか(for what/why)を
まず一人ずつ共有してもらうことにしました。

質問の焦点を、何が正解かではなく、
ミーティングの参加者の気持ちや考えに
向け直しています。

「気持ちや考えには正解も不正解もないので
自分が思うことを自由に話してほしい」
ということも伝えました。

すると
「社会に貢献できる事業にしたい」
「他の社員の人にとっても誇りに思える事業にしたい」
「本当に必要としている人にどう届くかを大事にしたい」
など、様々な意見がでました。
※具体が書けないので少し抽象的に書いています

こうした気持ちや思いも踏まえて、
自分たちが目指す姿(ビジョン)が何かを
改めて検討し、合意していきます。

その上で、それを実現するために
「何を続けるか?」「何を止めるか?」「何を始めるか?」
という議論に戻ってきました。

目指す姿の解像度が上がった結果、
議論は活発になり、そして
良い結論に至ることができました。

加えて、企画づくりにチームメンバーが皆で参加し、
貢献したというプロセスを踏めたことが
今後事業を進めていく中で大きいと感じています。

新しい事業を形にしていく上で必要なオーナーシップが
メンバー一人ひとりに育まれたからです。
チームビルディングの効果もあったと言えます。

決して簡単な事業ではないですが、
今後が楽しみになる時間でした。


忙しい日々の中ではついつい
何をどうやるか(what/how)に焦点が向きがちです。
(リモートワークの場合はその傾向が更に強くなると思います)

コーチングを学ばれた方は、こうした場面でも
意識的にスキルを使ってみてください。
違う展開が待っていると思います!

そして、第三者の支援が欲しい場合は、
私たちウエイクアップのプロコーチ陣にお声がけください!

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