ウエイクアップ・リーダーズ・マガジン、
毎週木曜担当の斎藤豊です。
2021年9月30日。
4月年度始まりの組織にとっては上期最終日ですね。
今日のメルマガは、少々内輪話です。
お付き合いいただければ幸いです。
本日をもって、弊社代表取締役社長の島村が退任となります。
社内の者が言うのもなんですが、
「本当にお疲れさまでした。少し休んでね」
という言葉が浮かんできます。
（普段はたけしさんと呼んでいるので、以下たけしさんでいきます）
ある意味たけしさんが最も身近な経営者でしたが、
本当に経営者は孤独で、損な立ち回りで、時に同情さえします。
明らかに個人で負担するにはおかしいレベルの責任を背負い込み、
時に上手くいっても賞賛されることもなく、
逆に上手くいかないときは批判にさらされ、
公私全く関係なく、四六時中「社長」という役割がついて回ります。
僕とたけしさんのご縁は、モントリオールがきっかけでした。
彼が社長に就任して間もない頃、ICFカンファレンスに行った際、
不思議なことに街角のいたるところで何度もばったり合い
「帰ったら一度飲みましょうか」あたりがきっかけだったと思います。
その後、飲みを重ね、半ば強引に富士登山や槍ヶ岳登山に連れ出し、
「たけしさん、あのね、頂上まで行くには、ゆっくりゆっくり
何時間でも歩き続けられるペースじゃなきゃダメなんだよ」と言った時
「そうか…経営と一緒だな…」
とつぶやいたことを妙にリアルに覚えています。
定期的にサシ飲みをしていた時期もありました。
場所は決まって新橋。
バルで待ち合わせして、居酒屋を回りながら、
仕事の話もプライベートな話もします。
決まって最後はカラオケで、なぜか二人とも歌いながら号泣。
ちなみにたけしさんは矢沢永吉さんの歌を熱唱します。
白いジャケットを好んできているのはその影響と踏んでいます（笑）。
仕事をしているとトラブルは付きものです。
日付が変わった深夜に、喧々囂々の電話をやりあったこともあれば、
海外出張に一緒に行って体調不良ながらお互い深夜まで資料作成に
追われることも。
当時僕は鎌倉に住んでいたので、たまにはビーチでのんびり飲もうよ
と誘い出し、サングラスで目線を隠して材木座海岸をパトロールしたことも。
いろいろな時間を過ごしていても
「ところであの件だけどさ」
と本当に四六時中会社のことが離れない。
それが社長なんですよね。
もし、彼の経営スタイルはなにか？
と問われたら、感謝経営です。
僕自身がウエイクアップに参画する前、
いち受講者として受けたプログラムに憤慨し（※）
「社長出てこい！！」とクレームしたことがあります。
※その時のプログラムが、僕個人的には焼き直しに過ぎないように感じ、
「Co-Activeはそんなもんじゃねーだろ！？」
という愛あるクレームのつもりでした。
（今思うと面倒なヤツでした。あ、今でもかｗ）
その時たけしさんと数人が話を聞きに来てくれて、
ひたすらこちらの思いに耳を傾けてくれて、泣きながら一言。
「本当にありがとう」
そう。たけしはよく泣くのです。
つい先週も用事があって短い時間Zoomしたのですが
「社長退任前にこうして顔を見られて、感謝を伝えられて良かったよ」
と泣き出します。
こう書いているといい人だけのように思えるのですが
理不尽な商談の後には「ふざけんなってんだ！」と
悪酔いすることもそりゃあります。
それでも僕が見ている彼の経営姿勢は、常に全てのもの・出来事に感謝。
身内ながら素晴らしいと思います。
本当に、心から、お疲れさまでした。
明日から弊社経営陣は新体制になります。
引き続きウエイクアップが世の中のお役に立てるよう進んでいきますので、
よろしくお願いいたします。
おまけ
数年前のある会議。
みんなで床に座ったり寝そべったりする感じで始まり、誰かが言った一言。
「あ、たけしさん。ホワイトボード持ってきて板書しといて」
それを聞いて社長。
「おっ、分かった！」
明るく風通しの良い職場です（笑）