たまに毒にも薬にもならない相手と話すと?

CTIコーアクティブ・リーダーシップ・プログラムのリーダーの直井英樹です。

この前、私の顧客である営業リーダーと二人で話していたとき、突然気づいたように彼が興奮して言いました。

「私たち経営陣は長年、すべてのコトをコスト、スピード、製品に読み替えて走り続けてきた。あまりに簡素化しすぎた。そして、なぜこのビジネスをやるのか? を語り人々をインスパイアすることをすっかり忘れていた!」と。

今後このリーダーがどう人々をインスパイアするのか楽しみである一方、私は彼がこの気づきに至る過程に興味がわきました。
そこにリーダーの成長の秘密があるような気がして。
まだクリアになっていませんが、今回起こったことと私の仮説をかいてみます。

  • まず、彼はリラックスしながら、自分を証明する必要ない相手との会話をしていた。(私は利害関係ないコンサルタントで、彼は心理的安全の場にいた?)
  • 彼が熱心に話したのは、営業チームとエンジニアリングチームの間の対立について。彼は営業視点でエンジチームの理解不足を嘆いていた。私は時折理解のための質問をした。関係者のこだわりは何? など。(私の中立視点を通して対立する相手チームの立場を体験した?)
  • 途中で、怒ったお客さんから彼に電話あり5分中断。(お客さん視点で、彼の会社を見ると営業もエンジニアリングの別は知ったこっちゃない、良いものを安く早く届けてほしいだけだよなぁ、と思ったかも?)
  • その後、変革プロジェクトの成功のイメージを聞いていると突如、冒頭の気づきのコメントがでた。(素直に自分を眺めた?)

で、こんな仮説です。

「いろんな視点を気楽にウロウロすると、他責モードから自分に注意がむく、本質に気づき易くなる、、、」

これコーチングでは意図的にやったりするのですが、今回はコーチングでなく現状ヒアリングのミーティングで起こったのでオモロイなと思いました。

私たちのデフォルトは同じ顔ぶれとやり取りし続けるようになっていて、視点が固定化しやすい環境にいるかもしれません。そのほうが生き物として楽です。
ネットでも同じようなことは容易におこりますね。
しかしそこにとどまり続けると新しいこと、イノベーション、本質の気づきから遠ざかるかもしれません。

リーダーのみなさん、たまには気を使わない相手や、毒にも薬にもならないと思える相手、と淡々と今起こっていることを会話してみてはいかがでしょう。
何かいいこと起こるかもしれません。知らんけどw

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