プロコーチ向けのコーチングの入り口

ウエイクアップの平田淳二です。

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先週のメルマガに、数人から感想をいただきました。
その中で友人であるプロコーチの日座さんから、
不安に関わることと、サボタージュに関わることの違いについて、
言及してもらえると納得感があると感想をいただきました。

今回もコーチングの上級者というか、さらに
マニア向けの内容になるので、興味ある人のみ
お読みください。

先週の私のコーチングのテーマは以下のようなテーマでした。

「オンライン英会話を続けているのですが、
このまま続けていて英語が話せるようになるのか不安です。」

ここで私がコーチなら、このクライアントの
本当のテーマは何だろう?と考えます。
ここではストレートに不安と書いているので
不安に焦点を当てるとしました。

では、コーチがサボタージュに焦点を当てた関わりをするとなると、
どんな関わりが想像できるでしょうか?

このテーマを話した段階では、サボタージュはでていません。
もう少し話を進めないとサボタージュは見えてこないと思いますが、
ここでサボタージュがでる関わりとして、
コーチがフルフィルメントコーチングを選択したとします。

考えられるのは

“英会話を続けている”
“英会話が話せるようになる”

ここの部分に焦点を当てる関わりが考えられます。
英会話を続けている原動力となる価値観に焦点を当てていくと
フルフィルメントコーチングになっていきます。

実はそこが今回のテーマとずれているわけです。

クライアントは現時点で英会話を続けていく
ことに不安を感じているのではないのです。
文章からはそうは読み取れません。

クライアントは、今のオンライン英会話を
続けることが英会話の習得に役立つかどうかが
不安になっているのです。

これは何を言いたいかというと、クライアントの雰囲気を
傾聴のレベル3で読み取って
なんとなくフルフィルメントコーチングを
するのではなくて、しっかりとクライアントと
テーマを確認してから進めると、お互いが
協働してコーチングができるようになって
いくということです。

レベル2で言葉をしっかりと聞き取れば
今のオンライン英会話が英語習得に繋がるか
どうかを不安に思っているというところが
テーマになるのは明白です。

コーチングの冒頭のクライアントのテーマを
確認するところは、コーチとクライアントの
協働関係が必要な部分であります。

しっかりと今日のテーマは何かを
確認して進めてもらうと、クライアントにも
納得感のあるコーチングにつながっていきます。


コーチ
「どんな不安があるんですか」

クライアント
「決まった内容を話すことが多くて、フリーディスカッション力が
あがっている気がしないのです」

コーチ
「じゃあ、不安というのは、自分の思い描いてる状態、
英語ペラペラでしょうか?そこに向かって
進んでいるかどうかが不安という感じでしょうか」

クライアント
「はい、そうなんです」

コーチ(ここでレベル3で感じたことを伝える)
「なにか焦っている感じですか?」

クライアント
「もしかしたら焦っているかもしれません。
早く目に見える成果がほしいと思っているのかも」

コーチ
「なにか平田さんには、行動をすると、早く成果を
出さないといけないという考え方が見受けられますが
いかがでしょうか」

クライアント
「はい、成果が出ないとやる気がでないというか、
無意味なことをやっているような感じになるんです」

コーチ
「なにか、本当のテーマはそこにありそうですね」

クライアント
「そうかもしれません」

コーチ
「では、今日はその早く成果を出さないといけない
というところを見ていきますか、結果として
オンライン英会話を続けていくことのテーマにも
つながりそうなので」

クライアント
「はい」

コーチ
「では、成果を出さないといけないと思って
行動するのっていかがですか、例えば英会話とかも」

クライアント
「結構きついですね〜」

バランスコーチングへ続く

クライアントのテーマにしっかりと好奇心を向けていくと、
クライアントの本来のテーマが現れてきます。

この関わりが絶対に正しいわけではなく、
進め方の一つではありますが、
クライアントのテーマに好奇心をもって
しっかりとお互いで確認してから進めるということをやると、
コーチが一生懸命頑張るじゃなくて
クライアントと共にコーチングをしている感がでますので、
ぜひ試してみてください。

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