ウエイクアップの平田淳二です。
コーチング上達へシリーズを書くようになってから、
上級コース中、またはCPCCの方から
いろいろ感想をいただくようになりました。
その中でも、フルフィルメント、バランスを書いた
だけなのに、当たり前のように
プロセスコーチング上達へを楽しみにしている
というお声をいただきましたので、
その期待に答えて、さっそく書いてみようと思います。
おそらく今回も上級コースに行ってない方は、
置き去りになる内容になっています。
プロセスコーチングの実践においてよく起こることは、
クライアントが感情に入ることなく、説明をしてしまう
ことです。
コーチとしては感情を経験してもらいたいので、
「頭で考えるのはやめて」
という厳しい指示をだしてしまったり
「頭で考えてるよね」
と、頭で考えるのが悪いみたいなことを言ったり
するときもあります。
そんなことを言われて、素直なクライアントは、
どうすれば頭で考えないようにできるかを考えて、
感情を経験するどころか、思考のループに入ってしまい、
なんとも消化不良のプロセスコーチング
になってしまうことがあります。
プロセスコーチングをするコーチに知ってもらいたい
ことは、コーチングをあまり受けたことがない
クライアントはコーチングの効果的な受け方を
あまり知らないということです。
コーチ:今、どんな感じ?
クライアント:上司の島村さんの厳しい態度のせいで
落ち込んだりしますが、やはりできていない自分が悪い
のかもしれません。でも納得いかないことがあるんです。
それは、、、続く
このように、クライアントは、今どんな感じか?を
正確にコーチに伝えるために頭で考えて、コーチに
わかってもらいたいがために、背景情報までしっかり
伝えようとします。
コーチ:今、何が起きている?
と聴かれたら、何を答えればいいかわからないので、
聴かれている意味を正確に理解しようと思って、
クライアント:起きているというのは、チームの状況の
変化について答えればいいのですか?
と質問の意図を確認したり、どんな意味の質問だろう
と、コーチの意図を頭で考え、コーチはおそらく
このようなことを聴いているのだろうと類推して
クライアント:チームの状況はあまり変化はありません。
その原因は、、、続く
このような流れで、クライアントは感情を経験する
ことなく、頭で考えたような答えをコーチに伝えていく、
イケてないプロセスコーチングになっていくのです。
クライアントが上記のような状態になるのは、
コーチが望んでいることではないですよね。
ここで知っておいてほしいのは、クライアントは
聞かれたことを正確に答えようとしているだけで、
プロセスコーチングがうまくいかないのは、
クライアントのせいではないということです。
ですので、私はクライアントにプロセスコーチングの
効果的な受け方を伝えながら、プロセスコーチングを
するときがあります。
例
「私の質問に正確に答えなくていいです。質問を
受けて何となく思うことを言葉にするだけでいいです。
また、答えなくてもいいです。ただ自分の中の今を
感じるだけでいいです、、、今どんな感じですか?」
他には、
「答えなくていいので、ただただ自分の感情に
意識を向けてみてください。今、どうですか?」
この例は、クライアント経験で、プロセスコーチングを
しっかりと経験したことがないコーチにもお伝えしたい
です。
コーチの質問は感情を経験するきっかけぐらいに思って
じっくり自分のレベル1に浸るぐらいの気持ちで
クライアントとしてプロセスコーチングを受けて
みてください。
このような意識でクライアントをすると、
プロセスコーチングを経験しやすくなります。
また、コーチとしては、クライアントに劇的な
エネルギーシフトが起きなくても、問題はありません。
自然と未来や過去に意識が向いてしまう生活の中で、
今という時間に意識を向けるだけでも、十分価値が
あることなので、感情の深いところに突き落とすという
意識は手放してください。