オンライン漬けの一年を総括してみました

 

こんにちは。
ウエイクアップ組織変容コーチの番野智行です。

いよいよ今年も残すところあと2週間を切りました。

改めて振り返ってみると、
私は本当にオンライン漬けの一年でした…

チームへのコーチングやファシリテーション、研修など
場の種類は様々ですが、50件程度の実践を積ませてもらいました。

まだまだマスターしたとは言えませんし、
「オンラインの全て」みたいなことを語れるほどではないのですが、
可能性として感じていることを書いてみようと思います。

「オンライン」という言葉聞き飽きたよ!という方も
いるかも知れませんが、お付き合いください。

 

1)忙しい人も集まってもらいやすい(全国からも)

まず、私たちが仕事で関わらせていただく人の多くが、
基本、忙しい人たちです。

特に対象者が全国にいる場合、
前後の移動も含めて予定をあけてもらう必要があります。
日程調整が難航することは数知れず。
交通費や宿泊費も決して無視できません。

この負担が一気に軽くなりました。

 

2)セッション設計の柔軟性が高まった

集まりやすくなったことで、設計の選択肢も増えました。

これが実は大きくて…

例えば、
「セッション実施1ヶ月後に、2時間のフォローアップを行う」
といった提案をしやすくなりました。

対面だと、全員が集まれるタイミングにいろいろ詰め込んで、
結果、少し消化不良になるということは、
こちらとして気をつけているものの、起きがちだったりはします。

こうした状況に対し、
1回ごとのセッションの適切なボリュームと、
消化や実践に必要な時間を見極めながら、
小刻みに設計することができるようになったのです。

例年は「連続2日間の合宿研修」を、
「毎週水曜日3時間のセッションを5週間連続」に変更したら、
全国から参加者が増えて、理解度も上がったという事例もありました。
(全ての事例でそうすべきということではなく、
改めて設計したらその方が良かったという事例の話です)

もちろん、以前から技術的には可能だったんですけどね。
その心理的なハードルが、お客様にもこちらにも
なくなったことは大きいです。

これまでとは違う条件なので、
企画・設計の腕が問われますが、同時にやりがいもあります。

 

3)ITサービスは結構便利だし、進化もする

ZoomやMicrosoft Teamsだけでなく、
様々なITサービスを使うことも、もはや当たり前になりました。

一つ一つのツールの良し悪しは語りませんが、
味方につけるとかなり便利です。

特に大きいのが、口頭でのやり取りと、
テキストでのやり取りを使い分けられること。

セッションの合間に、1人で内省してもらい、
その後に感想の共有や質疑応答をすることはよくありますが、
書くという行為は、考えるという行為を伴うので
内容が練られていることが多いです。

先日もあるミーティングでGoogleが提供する
オンライン付箋紙サービスのJamboardを使ったら、

「即興で話すのが苦手な人も言いたいことが言える」
「皆の意見を一覧で俯瞰的に見ることができる」
「後日参照して対話の材料にしやすい」

と、好評でした。

手描きの付箋や模造紙ほどのクリエイティビティは出せないのですが、
このあたりも何年かすると、いろいろなサービスが生まれることは
間違いありません。

同時に、皆さんのリテラシーも向上していくと思います。

 

4)オフラインも可能になった時が楽しみ

実は一番お伝えしたいのがこれです。

対面セッションを控えることが明らかになった時に、
「今年はオンラインセッションを徹底的に筋トレする」と
私は心に決めました。

それはずっとオンラインでやっていくという意味ではありません。

新型コロナへの対応の目処がつき、対面も可能になった時に、
両者の良いところを組み合わせた良いセッションを提供する
そのための準備でもあります。

これまでは利き手だけで戦っていたのが、
利き手を怪我したのでもう片方の手を鍛えた侍の気分です。
回復したら二刀流で行きたいと思います。

そんな日が早く来ることを楽しみに、
感染拡大防止に気をつけながら、年末年始を過ごしたいと思います。

 

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