心の態度がモノを言う

ウエイクアップ組織変容コーチ・川添香です。

私の89歳になる母は福島の実家で
会計事務所を営む姉と二人暮らしです。
先日、その姉から電話がありこんなことを聞きました。
「介護施設から熱があって手が震えているって
連絡がきたのよ。急いで病院に連れて行ったけど、
いつもの〇〇医院がお休みで本当によかったわ」

この話、いろんな要素を含んでいるのですが、
その一つに〇〇医院の○○先生に、姉は
不信感をいだき始めていたという背景があります。

母は高齢なのでいろんな症状を抱えています。
〇〇医院は近所ですし、今までもいろいろ助けて
もらっていたのですが、姉が言うには、
なんだか最近の○○先生は態度が違う、
母を治そうという気持ちが感じられないというのです。
いつも通りの診療でいつも通りの処方をもらっているのにです。


さて、我々、組織変容コーチがセッションを行うときに
大事にしている考え方に「メタスキル」というものがあります。
メタという言葉が示すようにスキルを超えたスキル、つまり、
スキルを使う際に使う心の態度を示しています。

私たちは組織やチームに介入する際に、
システムコーチング®やコーアクティブ・コーチング®などの
スキルを駆使するわけですが、実際の場面では、
スキルを使いながらも背後ではいろんな感情が動いています。
この感情に自覚的になり、意識的に使っていく
というのがメタスキルです。

プロセス指向心理学の創始者アーノルド・ミンデルの妻であり、
自身もプロセスワーカーであるエイミー・ミンデルは
著作「メタスキル」の中で、
『テクニックはすべてフィーリング・アティテュード
(感情とそれを表す態度)が浸透して形成される』
と書いています。

前述の姉の話の〇〇先生は、どんなに高度なスキルを
持っていたとしても、それを表す態度に無自覚でいると
力を発揮できないことを示している好例です。

組織変容コーチが現場でどんな風にメタスキルを
使っているかというと、チームの現状に合わせ、
どんなメタスキルが効果的かをコーコーチ
(Co-coach: 一緒にセッションをリードするパートナー)と
事前に話し合ってセッションに臨む、
セッションが進行している間は、現場で起きていることと
自分の感情を照らし合わせながら、メタスキルを
選んでいくということをしています。

これは、セッションという特別な場だけに使うものではなく、
日常に持ち込むと効果を発揮します。
職場で言えば、1on1の場 、会議の場。
特に、会議の場では進行役のメタスキルが効いていると
場が自然と整ってきますし、また、進行役だけでなく
参加者全員でメタスキルを選び会議の雰囲気を創る
ということもできます。

ウエイクアップの組織変容は体験と概念の理解を大事にして
進めていくのが特徴です。
メタスキルをお伝えする際も体験からの学びで「腑に落ちて」
自分のチームに使えるようになることが重要ポイントと考えています。

ウエイクアップの組織変容にご興味のある方は、
ぜひお気軽にお問い合わせください。
https://wakeup-group.com/contact/

※システムコーチング®は、
CRR Global Japan合同会社が所有する登録商標です。
※コーアクティブ・コーチング®は
株式会社ウエイクアップ CTIジャパンの登録商標です。
※参考図書 メタスキル:
エイミー・ミンデル著 コスモス・ライブラリー発行

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA