ノックアウトinブータン

ウエイクアップの島村仗志です。

今週のGeorge’s Approachは、
「事業の持続可能性=経営の目的」です。
https://youtu.be/Wa50CodM7_k

今日のメルマガでは、経営の目的を
問い続けてきた私にとって
忘れられない記憶を1つ、共有させてください。

みんなで幸せでい続ける経営研究会
https://shiawaseken.jp/)のキックオフを
2か月後に控えた2016年8月、私はブータンにいました。

幸せ研の活動を通じて
「経営の目的は関係者一同の幸せである」
という命題に正対していくにあたり、
GNP(国民総生産)ではなく
GNH(国民総幸福)を標榜するブータンを
ぜひ直接、見て聴いて感じておきたかったのです。

その為、現地ではガイドの方に協力をお願いして、
できるだけ多くの方々にインタビューをさせていただき、
ブータンの人々が”幸せ”をどう捉え、
どう向き合っているのかについて、
直接のお話を伺ってきました。

こうして実現した数多くの印象的なインタビューを通じて、
“幸せ”に対する私なりの認識を深めることができました。

そして何より、ブータンが国を挙げて本気でGNHを指針とした
国家経営を実践し体現していることを実感することができ、
そのことに大いに勇気づけられ、
その直後に活動を開始した幸せ研に更なる
確信をもって臨むことができ、現在に至っています。

そうした中、最も強烈なインパクトを受けたインタビューがあります。
それは、田園風景の中に佇む伝統あるチベット仏教寺院でのこと。

参拝を済ませ、寺院からゆっくりとした歩みで
出ていこうとされていた1人の老人男性へのインタビューです。

何本かの歯が抜けてしまっているので、一見、
かなりの高齢のようにも見えますが、その肌ツヤや目の輝きからは、
そうした老いを感じさせない風貌です。

「何をお祈りされていたのですか?」
と、問いかけた私に対して、一瞬の表情の変化と、少しの沈黙のあと、
「生きとし生けるものたち、全ての幸せを祈っています。」
と、とても自然に、語られました。

その言葉と、彼の真っすぐな目の力が相俟って、まさにガツンと一撃、
私の頭の中は真っ白、ノックアウト状態になってしまいました。

念のために申し添えますが、ここで私は
宗教とビジネスを混同して語ろうとしているわけではありません。

ここで私が共有したいことは、
この1人の市井の老人の在り方=Beingです。

自らの当事者意識を、ごく自然に拡大し、
そして自由に行き来することができるか。

その観点で、私自身はこの老人からの素晴らしいギフトを未だ
十分に活かしきれていない、そのことを大いに自覚しつつ、
まずは自分から、そして1人でも多くのビジネスパーソンが、
このBeingで目の前の仕事に正対している、
そんなビジネスの現場が数多く出現する、そんな未来を意図して、
今日も元気で幸せに活動していきます。

今週のGeorge’s Approachは、「事業の持続可能性=経営の目的」です。

ぜひ気軽に視聴していただき、あなたならではのアプローチの
言語化と実践に、大いに役立ててください。

ありがとうございました。

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