ウエイクアップの池田佐佳子(さよこ)です。
いつもはCTIのコーチングコースや
企業でのコーチングコースといった
様々なプログラムのリードをしています。
先日、とある企業の方に向けて、ウエイクアップが開発した
Let’s Talkという対話プログラムのトライアルをさせて頂きました。
元々コミュニケーションが充実している部門のようでしたが、
現状について感じる諸々の気持ちについて、上司、部下、同僚に
共有するまでの時間は持てていなかったようで、
Let’s Talkは非常に好評を頂くこととなりました。
突然のコロナ禍をどう乗り切るか、
私たちは思慮を尽くし、行動を選択し続けてきました、
その一方で、弱気になったり茫然としたり不安を感じることは
何も生み出さない、生産性を下げる、と
脇に置き続けてきたかもしれません。
上司としても、部下が弱音を吐いたり、不安を口にする場面に
何か良いアドバイスが出来ないか考えを巡らせたり、
元気づけようと励ましの言葉を掛けたりされていると思います。
ただ、先日Let’s Talkをリードしている時に
考えが一新される経験をしたのです。
それは参加者の方が悲しみを口にする場面で起こりました。
話すつもりはなかったそうですが、ふいに言葉にしてしまった
ということでした。
もし私がその話をランチの際に聞いたなら、きっとこう言っていたでしょう。
「え、ホントに?それって最悪じゃない?それからどうなったの!?」
そして恐らく相手も呼応するように「そうなのよ、ホントに嫌だった~」と。
そして本当はその時感じていた“悲しみ”は脇に追いやられて、
楽しげなランチトークで終わっていたと思います。
ただし、Let’s Talkの中で共有されたその悲しみは、
脇に追いやられることなく、確かに感じたものとして尊重され、
そのことでその後に続く対話の時間が参加者を勇気づけるものとなったのです。
対話というのは何か結論を出すためのものではなく、
それぞれの考えを共有するものです。
そのことが互いを勇気づけるものになる要素は、
グランドルールと「問い」にあるのではないかと考えています。
そこに、場をリードするリーダーと場をサポートするアシスタントで、
「起こることすべてに意味がある」という意識を共有していれば
本質的な対話の場は起きると思います。
【おまけトーク】
最近困っていること:飼っている2匹の猫の仲が悪いこと