ウエイクアップの池田佐佳子(さよこ)です。
CTIのコーチングコースや企業でのコーチングコースといった
プログラムのリードでは、気づきや学びが自然に起こるために
しっかり相手の話を聞きますが、夫との会話では
アドバイスしか浮かびません。
コーチング研修や企業コースのリードをしていると、
「アドバイスはしちゃいけないんですね・・・」
と聞かれることがよくあります。
その言葉を聞くと、私が新人の頃たくさんの上司や先輩からの
貴重なアドバイスをそのまま行動に移せなかった未熟な時を思い出します。
アドバイスをする時、人はみな“良かれと思って”、“役立つだろう”
と思っています。(きっと)
同時に、ここまでの経験から言って普通こうするべきだろう、
とご自身の経験から学んだことを部下に伝えていると思います。
一方で、まだ部下にはその経験はなく、視野もまだまだ狭いため、
だからこそ色んなことに迷い、立ち止まり、悩み、困っています。
私は部下がそのような状態の時にはアドバイスが必要だと思っています。
そして、そのアドバイスが心に届くように、部下の置かれている状況や
気持ちや今時点でどうしようと思っているかを聞くことが必要と思っています。
上司からのアドバイスは、部下にとって視座を変えられるキッカケです。
そして、具体的な行動の一例です。
そしてアドバイスは、企業にとっての貴重な財産です。
値段の付けられない資産です。
上司の方たちには、アドバイスを出し惜しみして欲しくない。
心からそう思っています。
上司からのアドバイスが、数年後にパチッと火が付いたように
生きてくることはよくある話です。
アドバイスしたのに全然実行しない部下に対して失望することもあると思います。
「まだ早かったんだ」上司の方にはそう思って欲しいと思っています。
ただ、ご自身のアドバイスにこだわって
「そうだろ、そうに違いないだろ?」
と目力も使って圧を掛けて伝える・・・
それだけは止めてください。
それを無意識に続けていると、部下は相談してこなくなります。
いつも「大丈夫です」と良いことしか言わなくなります。
部下の本音を聞くのは非常に難しいでしょう。
ここで大事になるのは、指示とアドバイスを区別することです。
指示は明確に「~をしてください」と伝え、
アドバイスは「こんなやり方もあるけど、どう?」とポンと投げ掛ける。
部下と接する時には、この2つを意識的に区別することが必要です。
最初から上手く切り分けるのは簡単ではないかもしれません。
でも、上司の関わりは部下に影響力があります。
上司の意識が変われば、きっと部下の態度も変わってくると思います。
【おまけトーク】
わたしが最近驚いたこと:
外出自粛で運動不足と思い、ウォーキングと縄跳びを始めたら
即行で膝が痛くなったこと(加齢にもほどがある!)