苦手な人との付き合い方

ウエイクアップの池田佐佳子(さよこ)です。
今月より、メールマガジンを担当することになりました。
どうぞ宜しくお願いします。

「仕事で苦手な人と どうやって上手く
やっていけばいいんですか?」

コーチングの研修で、受講生に必ず
と言って聞かれる質問の一つがこれです。

気の合う仲間でも、仕事をしていくと、
意外と上手くいかないことってありませんか?

友達としては適当に合わせられたことも
仕事となるとそうはいかない。

私にも苦い経験があります。

コーチングはコーチとクライアントの
信頼関係があって初めて成り立つ
ということから、
Co-Activeコーチングの研修では、
「意図的な協働関係(Designed Alliance)」
という、相手との関係性をデザインする
ための関わり方を実際に会話をしながら学びます。

その時によく言われるのが、
ここに集まっている人同士だから上手く
いくけれど、実際の仕事場では難しい、
ということです。

それを聞いた時に思うのは、

「もしかして仕事相手と仲良くなろうとしていませんか?」

ということです。

意図的な協働関係をつくることと、
親しく気の合う仲間になることは、
決定的に異なります。

意図的な協働関係をつくるというのは、
互いに合意(アライメント)を重ねる
とも言い換えられます。

そしてその合意を取る軸は、
大きく分けて2つあります。

一つが仕事軸、もう一つが人軸です。

“仕事軸での合意”には、
例えばですが、
以下の点について互いに言葉にして伝え合います。

・それぞれの職責、責任範囲

・この仕事の目的、目標(何のためにするのか?)

・そのために、自分は何をしようと思っているか
(するべきと思っているか)

いかがでしょうか?
上記の3点について、仕事相手に、
明確に具体的に伝えていますか?

私はこの「意図的な協働関係をつくる」
ということを学ぶまで、仕事相手と
気の知れた親しげな関係になれば、
何かあっても交渉すれば何とかなる、
と信じていました。

ただ、確かに何とかなる仕事相手もいる
のですが、一方で、どうしようもなく
親しい関係になれない方もいたのです。

次に“人軸での合意”についてですが、
例えばですが、
以下の点について互いに言葉にして伝え合います。

・この仕事をやっていく上で、お互いとどんな関係性でいたいか?
(厳しいことも率直に伝え合う、励まし合う、
 温かい、挑戦的な、ラフで気楽な関係など)

・(厳しい局面で)お互いに頼れるところはどこか?

・相手に期待していること、要望は何か?

上記のようなことを、
仕事軸での合意と併せて互いに言葉に
していくことで、本質的な協働に向けた
関わりがデザインされていきます。

この関係性のデザインは、
一度やったら大丈夫というものではなく
何度も繰り返し意識を向け、
言葉にし続けていくものとなります。

極端に言うと、
今は特に仕事相手のことを
人として好きにならずとも、何かあれば
(何もなくても)、上記の3点を軸に
互いの協働関係の状態を確認することで、
仕事を目的に沿って、目標に向けて
進めて行くことが容易になってきた
ように感じています。

なによりも、仕事相手を人として
好きにならなければならない、という
呪縛から解放されたことが、とても
私を楽にしてくれたと感じています。

最初に切り出すには
勇気がいるかもしれません。

でも、もしかしたら
状況・環境に変化が起きた今、
いつもとは違う切り口で
仕事相手と話しが出来るチャンス
かもしれませんね。

【おまけトーク】
好きな食べ物:そば茶の実、おいしい塩
(屋久島産「えん」はおススメです)

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