
「カオスを超えて、本質へ」をパーパスに掲げるウエイクアップの平田淳二です。
7月からはメルマガがリニューアルするので、毎週月曜日担当で書いていた私のメルマガ(ブログ)は今回が最後になります。
とはいえ、7月からも執筆はする予定ですので、あまり最終回感はありませんが、区切りとしてCo-Activeコーチングやリーダーシップについて思うところを書いてみたいと思います。
私がCTIの基礎コースを初めて受講したのは、2004年7月のことでした。
午前中の仕事の後にそのまま向かったので、スーツ姿で参加。なんとなく浮いているような気がして、少し緊張していたことを覚えています。
私の基礎コース受講時は、コーチングの「コ」の字も知らない状態でした。
おかげで、すべてが新鮮で、まっさらな気持ちで学ぶことができました。
今でも覚えているのは、デモコーチングで人が目の前で変わる瞬間を見た時の衝撃です。
「本当にあんなに人が変わるものなの? やらせなんじゃない?」と、半信半疑で見ていたものです。
それでも、「自分で経験してみないと分からない」と思い、2日目にはスキル練習のクライアント役に立候補して、自分自身の気持ちが動いていくのを初めて体験し、「あ、これがコーチングの力か」と驚いていました。
2日目夜の宿題では、会社の同僚にコーチングをお願いし、うまくいかずモヤモヤしました。
そのせいで、翌週会社に行くのが憂うつにさえなりました。しかし、その方がのちの上級コースでクライアントを引き受けてくれたので、「たった1日半しか学んでいないコーチングでも、何かが相手に伝わっていたのかも」と自分自身で驚いたものです。
そして3日目。今でも忘れられないほど印象に残るワークを体験し、自分のコーチングで相手から「すごく良かった!」とフィードバックをもらいました。
また、「自分の人生をこれからどう生きるのか?」というテーマに初めて真剣に向き合うきっかけも、この日にもらいました。
その後は一気に、フルフィルメント、バランス、プロセス、インザボーンズ(現シナジー)、上級コース、リーダーシップ・プログラムと駆け抜けていきました。
そのなかで、CTI受講生や卒業生が集まって開催する「暑気払い」イベントの企画に加わったりもしました。今思えば、昔は忘年会とか暑気払いとか、いろんなイベントがあったなぁ。卒業生が企画してくれたら、必ず行くのになぁ、なんて思ってしまいます。
さて、CTIのコースは、自分自身が変化することへの感想が多く語られがちですが、本質は「周囲にどう影響を与えていくか」にあるのではないかと思います。
コーチングとは、まさに人のフルフィルメントやバランス、プロセスをサポートし、相手に変化を起こす関わり方です。そしてこれは、世の中に変化をもたらすリーダーシップにも通じています。
私がCo-Activeコーチングに夢中になったのも、基礎コースの段階から“相手にいい影響を与えられた”という手応えを感じられたからです。
それから20年以上。
気がつけばコーチングは職業になり、想像もしていなかったプロコーチ、ファカルティ、さらには社長というお役目を引き受けるほどどっぷりCo-Activeコーチングに浸っております。さらに今も現役コーチとして、常に10名以上のクライアントと関わり続けています。
私にとってコーチングは、自分自身がどんな影響を与えられるか、だけではなく、相手の思いと自分の関わりが合わさることで、そこに新しいシナジーが生まれるものだと感じています。
コーチングの場では、クライアント自身の意志や気づきだけではなく、コーチのあり方や関わりも大きな力となり、互いの力が混ざり合って予想もしていなかった変化が起きていきます。
その瞬間を一緒に味わえるからこそ、今もなおコーチとしてのやりがいを感じているのかもしれません。
もし今、何か新しいことに飛び込もうか迷っていたり、もっと誰かと関わる中で自分の力を活かしたいと感じている方がいれば、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
自分一人だけでなく、相手と心を通わせたときに生まれる変化や可能性は、きっと想像を超えるものになるはずです。
あなたはこれから、誰とどんなシナジーを生み出してみたいですか?
そんな問いを、ぜひご自身にも投げかけてみてください。